中国の恐るべきパワーを実感!世界一のゴルファー大国への道のりはいかに
中国ハイナン島にあるミッションヒルズリゾート、ブラックストーンコース(7777ヤード、パー73)で開催された「ミッションヒルズ スタートロフィー」は、2010年の4月に衝撃的な引退を発表して以来、競技を離れていたロレーナ・オチョアの劇的な優勝で幕を閉じた。
中国全土から約4万人の観客が訪れ大いに盛り上がった大会だったが、そのうちの約8割は、プロアマに招待されたキャサリン・ゼタ・ジョーンズやヒュー・グラントなどのハリウッドスターが目当てだというから驚きだ。ゴルフ場にくるのも初めて、プレーもしたことが無いという観客が携帯電話やカメラを手に走り回り、プレーヤーに群がる状況に、参加したプロゴルファーも、とまどいを隠せない様子だった。
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しかしながら、中国のゴルフ市場はすさまじい勢いで発展している。「ミッションヒルズ スタートロフィー」が行われた本コースでは、2011年に「オメガミッションヒルズワールドカップ」、2012年に「アジアアマチュア選手権」の開催を予定している。「現在は400万人と言われる中国のゴルフ人口だが、10年後には2000万人を超えると予想され、世界一のゴルフ市場となる日も遠くない」と、ミッションヒルズゴルフクラブのエグゼクティブディレクターであるテニエル・チュー氏は期待を隠せない。
今田竜二やコリン・モンゴメリーなどツアーで活躍する選手が、2日続けてルールの解釈を間違えてペナルティーを科せられたという大珍事が起こった「ミッションヒルズ スタートロフィー」。今年の3月にオープンしたばかりの会場で、半年をかけて中国全土でプロモーション活動を行い大勢の観客を動員した。その桁外れの大規模な大会を実施してしまうという中国の勢いに圧倒された4日間だった。(編集部:向井康子)