ヤードとメートルどっちを使う?日本で戦う韓国選手の知られざる苦労
2019年 ヤマハレディースオープン葛城
期間:04/04〜04/07 場所:葛城GC山名コース(静岡)
メートル、ヤード、やっぱりメートル 悩める韓国選手の距離換算表
◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 初日(4日)◇葛城ゴルフ倶楽部山名コース(静岡県)◇6564yd(パー72)
韓国選手の多くはゴルフで距離を測る際、メートルを用いる。主にヤードで表記する日本に慣れるため、イ・ボミ(韓国)らは来日後にヤード計算に切り替えたが、少数派だ。
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2017年から日本ツアーに参戦するイ・ミニョン(韓国)は昨季まで、ヤードを使って戦ってきた。しかし、今季は来日前に慣れていたメートルに戻したという。
「あんまり大きな影響があるわけではない」とするが、韓国のゴルフ場ではティグラウンドの看板に書かれたホールの距離も、当然メートルだ。「昨年、少し距離の計算が合わないことがあった。日本の環境に慣れようと変えていたのですが、やっぱり育った環境から自信を持って距離感を合わせられるのはメートルの方なんです」と話す。
1ヤード=0.9144メートル。キャディが手作りしたヤードとメートルの換算表を携え、日本で発売されるヤード表記のヤーデージブックにメートルを書き込む。「だいぶしっくりきますよ。(日本ツアーにいる韓国の)先輩たちもメートルでやっている人が多い。準備はあるけど、きょうのような風の強い日も、冷静に対応できる」と1オーバーの10位タイ発進を後押しした。
今大会で日本ツアーデビューを果たしたユ・ヒョンジュ(韓国)は初日、メートル表記への変換に苦労したという。前日までにイと同様、ヤーデージブックに書き込んだり、換算表を作ったりしたが、「普通の場面では問題なくできたけど、風などが吹いて早く打たないといけない場面で、焦った。計算が合わなくなったりした」と3オーバーの35位タイだった。
馴染みの薄い環境で様々な対応力が問われる海外挑戦。ユは「きょうのことは切り替えて、あす間違えないようにしたい」と語った。(静岡県袋井市/林洋平)