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金澤志奈 元世界1位から学んだゴルフ愛

◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 初日(4日)◇葛城ゴルフ倶楽部山名コース(静岡県)◇6564yd(パー72)

風が吹いた難コースで「71」と耐えた23歳の金澤志奈は1アンダーの3位タイ。ツアー通算38戦目で自己最高のスタートを切った。

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アンダーパーは6人。厳しいピン位置や高速グリーンに忍耐力が試される。「とにかくパーオン」と自身に言い聞かせた。後半4番、1.5mを入れ2つ目のバーディ。終盤8番で3mのスライスラインを3パットでボギーにしたが、15ホールでパーオン。「このコースでボギーひとつ。まあ仕方ない」と割り切って笑みを浮かべた。

師事するコーチは、申ジエ(韓国)のマネジメントをする日本ツアー1勝の金愛淑(キム・エイスク)さん。そのつながりで、オフには申らと海外合宿。元世界ランク1位の精神力を間近で見る。5回目の今年は1月にベトナムで1カ月、1日9時間のトレーニングに励んだ。「練習時間は同じだけどジエさんは、ゴルフへの向き合い方が違うように見える。真剣さというか。一番練習している」

おにぎりなど1日5食に増やし、4kg増の54kgにしたのも申に合宿中「たくさん食べなさい」と言われたから。「100yd以内が苦手だった」とショートゲームを直接教わり、「球の高さをイメージして打つことを意識する。多少うまくなっていたらいい」と述べる。

高校卒業時は飛距離210ydほどで到底プロで通用しないと思ったという。中央学院大学に進学しプロテスト合格は2017年。寮のない大学時代は仕送りをもらわず一人暮らしで、キャディのアルバイトでまかなった。16年の「日本女子学生ゴルフ選手権」を制し、大学3年で中退しプロになると決意した。

昨年末の最終予選会は59位。今大会は待機選手から前日に繰り上がった。出場が不確定な試合は多いが、今季は下部ツアーに行かず、レギュラーツアーにこだわる。「苦しいこともあるけど、ジエさんみたいな方も近くにいる。やっぱり好きなことを職業にできて幸せ」と前を向く。(静岡県袋井市/林洋平)

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2019年 ヤマハレディースオープン葛城



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