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早期のアマ資格放棄 川岸史果が選んだプロへの道

今週開催の国内女子ツアー「ヤマハレディースオープン葛城」で、男子プロゴルファー川岸良兼の次女・川岸史果がプロデビューを飾った。滑り込みで進んだ決勝ラウンドを51位タイで終え、今季の初賞金38万円を獲得。まずは順調にプロゴルファーとしての第1歩を踏み出した。

今季の出場優先順位を決める昨年のQTで、初めてサードまで進出。今季は『単年登録』選手としてプロツアーに加わることになった川岸は、ジュニア当時から注目の存在だった。父の遺伝子を受け継いだ恵まれた体格を活かし、2011年「マスターズGCレディース」では堂々の7位フィニッシュ。プロツアーにおいても、トップアマの1人として脚光を浴びてきた。

アマ時代から非凡な才能を示してきた逸材はしかし、2013年6月「日本女子アマチュアゴル選手権」を最後に、アマ・プロを含めたゴルフ競技から姿を消す。同年に初受験したプロテスト失敗後の11月、セカンドQT(51位でサードに進めず)終了後にアマチュア資格を放棄したためだ。

ここで1つ疑問が生まれる。川岸は、なぜそのタイミングでアマチュア資格を放棄したのだろうか。

国内女子プロゴルフ協会(LPGA)の規定によれば、アマチュアは主催者推薦、もしくはマンデートーナメントの通過によりプロツアーに出場できる。しかし、アマ資格を放棄した者が同条件でツアーに出るためには、先述した『単年登録』を行わなければならないが、これはサードQT以上に進出した選手がその資格を持つ。当時の川岸はいずれの条件を満たせておらず、アマ競技にもプロツアーにも出られない、宙に浮いた立場に自ら身を置いたのだ。

「日本アマ」タイトルやプロツアー出場への未練を捨てて川岸が選んだのは、日本国内で03年からスタートしたアマ・プロ混合のミニツアー『ATPツアー』への参戦だった。

14年は37試合が組まれ、上位者への賞金は出場選手(約15人~50人程度)により変動。QTやプロテストの使用コースが多く使われ、その中には、川岸が参加予定だったファーストからサードまでのQT会場も含まれていた。主に、川岸のような立場のプロや研修生たちが多くを占めるがアマチュアの出場率も高く、いわゆる腕試しのような舞台となっている。

「もっとたくさん試合の経験を積みたかった。アマチュアは優勝しても賞金がもらえないし、意味がないと思ったので」。自ら決断したアマ資格放棄の理由は、そこにあったという。

川岸は、14年の同ツアーで2勝を達成。優勝賞金は合わせて10万円ほどにしか満たなかったが、レギュラーツアーの晴れ舞台に立った今、「去年の経験は今に活きていると思う」と昨年を振り返る。陽の射さない舞台裏で1年がかりで育てた蕾が、大きく開花する日を信じて。(静岡県袋井市/塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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