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元日本代表・福田真未が明かす「世界アマ」で得た財産

初のホスト開催だった「世界女子アマチュアチーム選手権」(長野県軽井沢町)で、勝みなみら日本チームが8位フィニッシュに泣いた6日(土)、隣の岐阜県で開催中の「ゴルフ5レディス」では、2010年大会の代表選手・福田真未が、7バーディ1ボギーの「66」で55位から10位にジャンプアップしてきた。プロ4年目で飛躍を遂げている伸び盛りは、「世界アマ」でのほろ苦い経験が、いま生きているという。

4年前の2010年、沖学園高校3年生だった福田は、現在そろって女子ツアーで活躍中の比嘉真美子堀奈津佳とともに、アルゼンチン・ブエノスアイレスで開催された「世界女子アマ」に出場。参加した52カ国中24位。記録的スコアで優勝した韓国とは、実に39打差もの大差で完膚なきまでに敗れた経験をしていた。

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「あの時の“国の1打”というプレッシャーったらなかった。パターを持つ手が震えましたから」。日本代表のプレッシャー、そして慣れない土地での戦いというマイナス要素が、チームの雰囲気を一層暗くさせた苦い記憶を振り返る。それだけに、最終日まで可能性を残してプレーし、ホスト国の務めを果たした勝みなみら今年のメンバーに、「あのプレッシャーの中で、素晴らしいプレーをしている。本当に感心します」と心からの拍手を送り、見守っていた。

ただ、福田が当時、ナショナルチームで得た物は、何も苦い思い出ばかりではなかったという。「チームで作戦を練る際、とにかく細かく正確にヤーデージを計測し、ラフやハザードのマネジメントも細かく綿密に打合せた」。このマネジメントとしての“1ヤードのゴルフ”が身体に染みつき、現在、プロとしてトーナメントで戦う福田には間違いなく大きな財産となっている。

今季は序盤戦で活躍が目立ち、先週の「ニトリレディス」ではついに獲得賞金額を2千万円台に乗せて、来季の賞金シード獲得をほぼ確定させるところまで積み上げた。

「途中、足踏みしたけど・・・、とにかくホッとしている」とシーズン開幕からの目標を1つクリアし、そろそろ次の目標にギアチェンジが必要なタイミングだ。「今日のスコアで吹っ切れた。明日は結果がどうあれ自信を持ってプレーできる――」。物怖じせず戦った後輩の奮闘に刺激を受け、先輩福田も今季ベストフィニッシュ(3位)更新を目指す。(岐阜県瑞浪市/糸井順子)

糸井順子(いといじゅんこ) プロフィール

某自動車メーカーに勤務後、GDOに入社。ニュースグループで約7年間、全国を飛びまわったのち、現在は社内で月金OLを謳歌中。趣味は茶道、華道、料理、ヨガ。特技は巻き髪。チャームポイントは片えくぼ。今年のモットーは、『おしとやかに、丁寧に』。

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