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「古いものも悪くない」時代に逆行する不動裕理

2012/03/10 19:30

今から54年前のパターで2012年シーズ 今から54年前のパターで2012年シーズンを戦っている不動裕理

ゴルフギアの進化は止まるところを知らない。ドライバーのヘッドは大きくなり、より遠くへ、より真っすぐ飛ぶようなクラブが次々に発売される。ボールも高性能となり、アイアンやユーティリティもまたしかりだ。

一昔前と比べると、ゴルフ自体が大きく変わったという話もよく耳にする。昔はもっと球を曲げたり、多くのバリエーションの中から状況に合った打ち方を選択していたが、今の道具はアライメントをきっちり取って、いかに目標に向かってストレートに打つかという競争に変わってきたというものだ。

パターに関しても、テーラーメイドのスパイダーなどの大型ヘッドや、切り口は違うが長尺パターも、いかにオートマチックに打てるかということを追求した結果、今流行しているのだと言えるだろう。

そんな中、今季の不動裕理が使っているのは、今から54年前、なんと1958年に生産されたパターだという。今年のゴルフフェアにぶらりと訪れた不動は、マグレガーのブースに歴代モデルとして展示されていた「マグレガー トミーアーマー アイアンマスターIMGN(通称スワンネック)」を拝借。このスイートスポットが小さく、「アイアンみたい」と厚みも薄いパターで今シーズンを戦っているのだ。

不動は「(パッティンググリーンで)江連さんに、『不動さん、すごいパター使ってるね~』って言われたんですけどね。はい、時代に逆行しています」と、胸を張って答えたという。

「最初の方は芯に当てるのも難しかったけど、狙ったところに構えやすいので続けてみたらこういう結果になりました」と不動。メーカー担当者は、革巻きだったオリジナルグリップを新しいものに変えたが、シャフトが細いために通常のパターグリップを装着することはできず、下にテープを多めに巻いて、なんとかアイアン用の円形グリップをつけたという。

「ヨコハマタイヤゴルフトーナメントPRGRレディスカップ」初日はそのパターが大活躍だったが、2日目は風の影響もあって少し足踏み。それでも「(パターが)おじさんだから、息切れしちゃった」とあっけらかんとした不動だが、こういう取り組みをするあたりが、ゴルフの奥深さを感じさせてくれる偉大な選手と言われるゆえんなのだろう。(高知県香南市/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた)
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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