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届かなくても、勝てるんです!2年ぶりVの辛ヒョンジュ

2010/07/04 17:43

国内女子ツアー第16戦「日医工女子オープン」の最終日はあいにくの雨模様。フェアウェイは湿ってランが出にくくなり、コースはいつも以上の距離となる。

今大会で2年ぶりの優勝を飾った辛ヒョンジュは、全女子プロ中でも飛距離の出ない選手の一人。天気の良い時は230ヤードというドライバーショットも、雨が降れば220ヤードへと落ちてしまう。この日、全部で10個あるパー4のうち、物理的に届かなかったというホールは実に4つ(4番、7番、13番、15番)!それでも、7番をボギーとした以外はすべてパーで切り抜けた。

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たとえグリーンに届かなくても、寄せワンでパーを拾う。自分に合った巧みな戦術を淡々と続けるしぶとさが持ち味だ。「他の選手がロングアイアンの練習をしているときに、私はアプローチとパターを練習する」という辛のクラブセッティングは、ウッドが1、3、5、7、9の5本とユーティリティが2本。辛の言葉通りロングアイアンは存在せず、あとは7番からPWまでの4本に、ウェッジ2本とパターがあるだけだ。

「前半終わって3打差だったので、優勝は出来ないと思っていました。自分のプレーだけ意識して、2位でも良いと思っていました」と振り返る辛。それでも、最終18番では3打目をピンそば2mにつけ、バーディは獲れなかったもののボギーを叩いた天沼に並び、プレーオフでは再びほぼ同じ位置からの3打目を3mにつけて、勝利をもぎ取った。

「今日のフェアウェイキープ率は100%。3日間でも外したのは1回か2回です」と笑う辛。メジャーを制した経験もある辛のゴルフは、迫力ある長距離ヒッターのそれとは一味違うが、“さすがはプロ”と唸らせる凄さがある。(編集部:今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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2010年 日医工女子オープンゴルフトーナメント



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