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42年ぶりの珍事 年間1勝の賞金王・今平周吾への評価とエール

2018/12/04 07:15


◇国内男子メジャー◇ゴルフ日本シリーズJTカップ◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)

2018年の賞金王に輝いたのは、1億3911万9332円を稼いだ26歳の今平周吾。2位のショーン・ノリス(南アフリカ)に3500万円余の大差をつけて、「獲れたことはすごくうれしい」と初めて頂点に立った喜びを表現した。

「まだ実感はないです」と、手にしたばかりの賞金タイトルを冷静に見つめている部分もある。「終盤でなかなか勝ち切れなかった。目標は2勝だったので、もう少しだなと思う」。優勝は10月下旬の「ブリヂストンオープン」のみ。年間1勝で賞金王になったのは1976年の青木功に次ぎツアー史上2人目で、42年ぶりの“珍事”となった。

青木は、日本ゴルフツアー機構(JGTO)会長としての立場を織り交ぜながら、次のように評価した。「1勝しかできないから云々じゃない。勝つに越したことはないけれど、勝たなくても賞金王になれたことを誇りに思ってほしい。1年間を通じてすごく頑張ったと思う。これからも良いプレーをして、みんなが“オレもできる”と思って競争してくれたらいい」。

“勝たなくても賞金王になれた”事実は、年間を通して常に上位フィニッシュを続けてきた証明でもある。プレーの波が少ない今平の安定したスタイルはそのままに、全体的なレベルが底上げされた印象だ。出場24試合のうち、トップ10入りは6割に迫る14回。2位が3回という結果は、今平が「勝ち切れなかった」と言及した部分だろう。

一方、優勝数では今平に勝るシーズン最多の2勝で並んだ秋吉翔太市原弘大は、今年の結果をどうとらえたのだろう。秋吉は言う。「僕のほうが1勝多かったけど(笑)、周吾は安定している。とにかくうまい。常に良くも悪くもなく、同じテンションでプレーしている。もっと勝ててもおかしくないと思う」。

市原は「勝っていないだけで、ずっと高いレベルをキープしている」と、やはり今平の安定性を評価。「もともとショットはうまかったけど、ショートゲームとパットにも穴がない。日本ツアーの中では抜けていると思う。勝ち負けには運もあるけど、(運に)恵まれていなくても上位にいられるということ。これで勝つことができたら、もっと突き抜けるはず」。

2人の話に共通していたのは、今平は抜群に「うまい」ゴルファーであること。今平と同じヤマハ契約で練習ラウンドをともにすることが多い谷口徹も「初めて会ったときからショットもパットもうまかった」と同じ評価を口にしたが、歴代賞金王のひとりである50歳は「強さ」を求めて辛口の言葉を付け加えた。

「賞金王としては貫禄がなさすぎる。それは優勝が足りないということ。周囲に威圧感を与えるには、もっと勝ち星を挙げないといけない」。2002年に4勝、07年に3勝を挙げて賞金タイトルをつかんだ谷口にとっては、やはり物足りない数字に映るようだ。

それでも「個人的にはうれしい」と後輩のタイトル獲得に目を細める。「2年、3年と連続で賞金王を獲れる選手になってほしい。厳しい言葉になるかもしれないけれど、優勝したい、だけではツアーを引っ張れる選手になれない。そういう選手になってほしい」。さらなる飛躍への期待を込めて、若き賞金王にエールを送った。(編集部・塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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