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国内123勝を誇る伝説のインド人プロ「ジャンボより俺の方が勝っている」

◇国内男子&アジア共同主管◇レオパレス21ミャンマーオープン 2日目(27日)◇パンラインGC(ミャンマー)◇7103yd(パー71)

その風貌はただの中年。帽子もかぶらず、浅黒い肌をゆったり目のシャツとパンツに包んでいる。ムケシュ・クマール(インド)、51歳。だが、あなどるなかれ。この人物こそ、インド国内ツアーで123勝を挙げ、6度の賞金王に輝いている伝説のプロなのだ。

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昨年12月、クマールはアジアンツアーの「パナソニックオープン インディア」を制し、インターナショナルツアーで初めての勝利を飾った。54ホールに短縮された大会で、初日からの首位を守りきって1打差での完全優勝。ツアー最年長優勝記録を更新する51歳126日での栄冠に、「自分をとても誇りに思う。このときを32年間待っていた。この意味は私にとってとても大きい」と、母国での歓喜に浸った。

プロ転向したのは18歳のとき。それ以降、インド国内ツアーで32年間に渡って123の勝ち星を挙げてきた。さぞかし賞金も稼いで金持ちになったのだろう?と、ぶしつけな質問をすると、「ノー、ノー、お金は少ししかない」と困ったように両手の平を上に向けた。インド国内ツアーは世界ランク対象外で、優勝賞金も50万ルピー(約84万円)ほどなのだという。

日本のレジェンド・尾崎将司がプロ通算113勝(国内ツアー通算94勝)を挙げていることを伝えると、「俺の方が少し多く勝っているね」と驚いた様子もない。「もちろん、彼がとてもよい選手だということは知っている。でも、ロリー・マキロイもとてもよい選手だね。テレビを見て、スイングを参考にしたりしているよ」と、いまもその探求心は衰えていないようだ。

「昔は一生懸命練習した。毎日700球から800球を打っていた。いまは200球くらいだけど」。今年はアジアンツアーに参戦する予定だが、「もう、とても疲れた。2020年までプレーをしたら、やめようと思っている。あとは息子がゴルフをしているから、彼がうまくやってアジアンツアーのQスクールを突破してくれたら安心さ」と、長いキャリアの引き際はすぐそこまで迫っている。

話の流れで“子供は何人いるんですか?”と聞くと、「メイビー、スリー(たぶん、3人)」。「たぶん?」と驚いて聞き返すと、「3人だ」と慌てて念を押したのだが…。“123”という数字を誇る男が、“3”という数字もはっきりしないのかと、最後は少し心許ない気持ちでインタビューを終わりにした。(ミャンマー・ヤンゴン/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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