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急造タッグで今季初勝利 名参謀が後押しした決断

勝負を決めた「守りのジャッジ」に2人は胸を張った。兵庫県・山の原ゴルフクラブで行われた国内男子ツアー「つるやオープンゴルフトーナメント」。藤田寛之はツアーきっての参謀の後押しを受け、最終日の大混戦、そしてパク・サンヒョン(韓国)とのプレーオフを勝ち抜いて今季初勝利を飾った。

昨季までに通算15勝を挙げてきた藤田と、数々の名選手のキャディバッグを担ぎ、通算20勝をアシストしてきた清水重憲キャディ。互いのキャリアで初めてタッグを組んだ今大会のハイライトは「73ホール目」にあった。

最終日、15番からの2連続バーディで通算13アンダーとして、先にホールアウトしていたパクに並んだ藤田。17番(パー5)、ドライバーでのティショットは狙いよりも右へとそれ、セミラフとラフの境目に転がった。

残り210ヤード。ユーティリティで池越えの2オンを狙うべきか、狙わざるべきか。グリーン右手前のバンカーもターゲットとしてはあり得た。バーディ奪取なら一気に単独首位に躍り出る場面。清水キャディは囁いた。「最後に楽しみはとっておきましょう」―。

「ナイスショットをしてバンカーに入れるところだった。それではあまり意味がない」(清水キャディ)。藤田はアプローチウェッジを握り、フェアウェイに刻んで2パットで確実にパーをセーブした。正規の72ホール目、そしてプレーオフ1ホール目でプレーした18番もパーを並べて、パクの根負けを誘った。

「攻めて勝つのはカッコいいが、リスクを負いすぎてはいけない。“守りの藤田”で勝った」と藤田。土壇場での決断に確信を持てたのは、隣から送られたアドバイスによるものに他ならない。

今季は主に女子ツアーでイ・ボミ(韓国)をサポートする清水キャディは、かつて谷口徹上田桃子の両選手を支え、2007年には2人が賞金王&賞金女王に輝くというキャディ業における偉業を達成。今季、エースキャディが決まらない12年の賞金王との急造タッグについて「僕は今週、藤田さんに勉強させてもらおうと思って担いだ」という。

清水キャディは藤田の強さについて「グリーン上で勝負をするという意味で、谷口さんと同じタイプだと思う」とした上で、その“変わらない”強さに言及した。

「普段からラウンド中までリズムがまったく崩れない。朝からのルーティンも変わらない。アプローチ、パターの練習をやって、トイレに。それからショットの練習…いつも1時間をちょっと切る前から練習が始まる。優勝争いとなると、(他選手は)少し早く出てきたくなるものなんですが…」。

今後、2人がタッグを組む予定は5月の「関西オープン」。注目を再び集めることになるはずだ。

ちなみに、今週をオープンウィークとしたイ・ボミはこの初日に会場を訪れ、藤田にパットのワンポイントアドバイスをもらったとか。男女のツアーを行き来して、プロ同士の出会いと力を媒介するプロキャディ。二人三脚の輪の広がりと絆は、ゴルフ界にとって欠くことのできないものだ。(兵庫県川西市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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