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2014男子ツアー新人類図鑑(1)大堀裕次郎/黄金世代のイケメンルーキー

松山英樹が純白の袴姿で、多くの報道陣を率いて東北福祉大を卒業した3月20日。大堀裕次郎は大阪学院大で、静かに晴れの門出を迎えていた。1991年生まれは松山、そして石川遼とも同学年。2014年に最も注目を集めている22歳のルーキーだ。

兄の影響を受け、10歳の時に神戸市の坂田塾に入ったのがゴルフを始めたきっかけ。今では広く世に知られるようになった同塾の厳しい教育を受けた。6番アイアン1本で、ひたすら500球を打ち続ける日々を「体は壊れなかったけど、心は何回も壊れました」と苦笑いして振り返る。パター以外に7本のクラブを選んでバッグに入れ、人生初めて回ったラウンドのスコアは「111」。中学生時代に好成績を上げ、高校1年生の時には石川がプロツアーで優勝する2週間前に、ナショナルチームの合宿に一緒に参加していた。

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そんな“逸材”と取り沙汰されるが、高校時代、大学時代においては、昨年まではなかなか芽が出ず、伸び悩みを感じていた。「4年生になって、プロになるかならないかも自分の中ではあやふやだった」。決断を後押ししてくれたのが湯原信光。昨年オフのタイ合宿に呼ばれ、自信を植え付けてもらったこともプロへの道を歩むきっかけになった。

2013年は「日本アマチュアゴルフ選手権」を制し、初出場のプロツアー「関西オープン」では2日目を終えて首位に立つなど輝かしい実績を重ねた。その一方で、肋骨骨折の影響で日本ツアーの予選会や、「マスターズ」につながる「アジアパシフィックアマチュア選手権」を回避するなど悔しい面もあった。

天国と地獄。激動のシーズンを大堀は「良くも悪くも、自分を分析できるようになった一年だった」と言う。「(初日に棄権した)パナソニックオープンもケガ明けで、練習ラウンドからもう痛かったんです。(単独首位で迎えた2日目に予選落ちした)カシオワールドオープンの時も体への不安があった。その試合に対する準備、気持ちの持ち方が大事と一番感じました」。

ラウンドを終えた後、宿舎周辺をランニングするのが日課だ。その日のプレーを振り返り、頭の中で2人の自分が対話する。「良かったところ、悪かったところ…ほとんど悪かったところばかりを頭に浮かべるんですけどね。どういう気持ちでプレーしていたのか分析するんです」。シャイで、柔和な印象を醸す独特の雰囲気からは、想像しがたい緻密な分析力。遅れてきた大器の、何よりの武器だ。(三重県桑名市/桂川洋一)

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