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43歳の復活劇 矢野東が目指す「令和のスイング」

春遅い2月。昨年末に行われた国内男子ツアーの特別QTで1位となった矢野東は多忙を極めているという。“43歳の復活劇”は反響が大きく、普段の練習やトレーニングに加え、自身が監修するレッスンスタジオ(ファイブエレメンツ)の活動や、放送作家も入れて週3回更新するYouTubeチャンネル(矢野東GOLF TV)の運営、さらに今回のような取材対応も増えたという。

河野勝成コーチとスイング改造に着手して1年ほど。変えたのはアドレスの姿勢からクラブの上げ方・下ろし方まで幅広く、これまで教えられてきた数々のスイング理論も大幅にアップデート中だという。「完成にはほど遠い」という状態で迎えた昨年の特別QTで、スイング改造とスコアメークの両立はどうしたのか?

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「そこは一応、プロゴルファーはスコアを作らなくちゃいけないので、ギリギリのせめぎ合いでやっていました。『これ以上意識したら、どこに行くか分からない』じゃ困るので、『ここまでならコントロールできる』っていうのを調整しながら。ただ面白いのは、確かに違和感があって試合でやるのは怖いけど、やってみるとすごくいい球が出るんです。QTファイナルの初日なんて、『こんなに良いゴルフができるんだ』っていうくらい飛んで曲がらなかった。全部バーディチャンスについて、外しまくって5アンダー首位みたいな」。実戦を通して、取り組みは確信へと変わっていった。

いったい何を変えたのか? 基本的な考え方は、パターを打つようにフェースのヒール・トゥ方向の開閉を抑えてインパクトの再現性を高め、方向性を格段に向上させること。ただし、そのままだと飛距離が出ないので、それに合った効率的な身体の動かし方をマスターする。

「僕はどちらかというと間違ったフェースの開閉の仕方をしてきたけど、それでもタイミングさえ合えば真っすぐ飛ばせるんです。でも、世界のトップ選手たちは250ヤード先の池やOBが絡んだ狭い場所にも平気で打ってくる。あれって僕が感じているフェースの開閉量では10発に1発は打てても、10発に8発は打てないから、根本的に使い方が違うんだろうなってずっと思っていたんです。まだ体現できていないけど、それがこの動きならできるだろうなって感じています」

その動きを実現するために、まず骨盤の角度と下半身の使い方を変えた。それまではアドレスで骨盤を前傾させて、テークバックで右足を踏ん張って右股関節に体重を乗せ、上半身と下半身の捻転差を使っていたが、その理論はきっぱり捨てた。骨盤を自然に近い状態で立て、下半身を上半身に合わせて右方向にスムーズに回転させる。これにより腰椎への負担が減り、「物理的に身体が回らないから、無理に回そうとして最後に腰がスライドする」というミスもなくなった。

「よく『右肘を締めろ』とか『フライングエルボーにならないように』って言うじゃないですか。でも、右肘を下げるっていうことは、フェースが100%開くんですよ。だから、僕の中だけの表現で極端に言うと『ハンドルを左に切る意識』で上げています」と矢野は言う。「めちゃくちゃ違和感がある」というのは、例えばこんな部分だ。

河野勝成コーチが解説
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今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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