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濃霧遅延で引き返しにもめげず…池田勇太は“苦手”コースで好発進

◇欧州男子◇ISPS HANDA ヴィックオープン 初日(7日)◇13th ビーチGC(オーストラリア)◇ビーチコース(6796yd/パー72)/クリークコース(6940yd/パー72)

濃霧による1時間10分の遅れにも集中力を保った。池田勇太は「66」で回り、6アンダーの15位で発進した。序盤はグリーン上で苦戦したが、後半に5つ伸ばした。大会で使う2つのうち、“苦手”と表現していたコースで首位と4打差につけた。

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午前7時、インスタートの第1組でクリークコースを出る池田はクラブハウスから離れた10番のティグラウンドにカートで向かった。視界を遮るほどの濃い霧で「40分の遅れが決まって」と引き返した。練習場に向かうとさらに30分の遅延が告げられた。試合に向けて明け方から準備しており「さすがに疲れるよ」と苦笑いした。

チャンスにつけながらパットがわずかにカップをそれた前半は1バーディにとどまった。「きょうは、ショットはずっと良かったと思う。ただ、なかなか決められなかった」。芝のはげた部分があるほど荒れたグリーン上で、ライン読みやタッチに苦しんだ。後半4番で7mを決めると、拳を握り「長いのを一つ決められて、流れが良くなった」。7番(パー5)ではピン下9mに2オンし、ピンフラッグを抜かず強気に沈めてイーグルを奪い、歓声を浴びた。花道まで第1打を運んだ9番のバーディで締めた。

予選2日間で2コースを回り、決勝ラウンドはビーチコースだけを使う。池田は難度が高いとされるビーチコースの芝質の方を好むとしており、「こっちの(クリーク)コースはきょうで最後だと思っていたのでね」と声を弾ませた。「良いスコアで回れた。あす以降もしっかりやって上位に行きたい」と気を引き締めた。(オーストラリア・バーウォンヘッズ/林洋平)

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