これぞブルーモンスター・・・小田孔明、一夜で変貌したコースに唖然
2015年 WGCキャデラック選手権
期間:03/05〜03/08 場所:トランプナショナルドラール(フロリダ州)
現実の厳しさを歓迎するマキロイ
トランプナショナルドラールでの「WGCキャデラック選手権」へ臨む世界ランキング1位のロリー・マキロイは、先週の「ザ・ホンダクラシック」で予選落ちを喫し、モチベーションに火が着いたことを歓迎した。
その前に出場した「ドバイデザートクラシック」では優勝を遂げたマキロイだが、自身2015年の米PGAツアー初戦となった「ホンダクラシック」ではPGAナショナルを「73」と「74」でラウンドし、2日間で大会を後にした。
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しかし、メジャー4勝のマキロイは、大会が荒天で遅延して月曜まで長引いたこと、そして何に取り組むべきかが見えたことを考慮すると、予選落ちも不幸中の幸いだったと感じている。
「二通りの考え方があったんだ」と、大会前の記者会見で述べたマキロイ。「ただ落ち込んで、何が悪かったのかと思い惑うか、あるいは、3週間の休み明けだったので、いくつか研ぎ澄まさなくてはいけないものがあったと考えるか」。
「ときには、何かにたきつけられて、何をすべきか考えさせられることも必要なんだ。残念ではあったけれど、前進する上で、何をすべきかが明確になったと感じることができたんだ」
「金曜の夜は母の誕生日だったから、外で美味しい夕食を食べ、土曜には仕事に戻ったんだ」
先週は風のなか、普段のコントロールの利いたドローを放つのに苦しんだことを明かしたマキロイだが、問題は迅速に解決したと見え、月曜にセミノールGCで開催されたプロアマでは「63」でラウンドしている。
25歳のマキロイは2週間後の「アーノルド・パーマーインビテーショナル」に出場した後、生涯グランドスムを果たすべく、4月の「マスターズ」に照準を合わせることになるのだが、来週は父親と友人たちとオーガスタでラウンドするため、“社交的”な訪問をすることになる。
「本命として臨むにしろ、大穴として臨むにしろ、オーガスタには常に刺激と期待と興奮が渦巻いているんだ」とマキロイ。「その年最初のメジャーだし、普通の人々にとっては本当の意味でのゴルフシーズンの幕開けなんだ」
「今は、まだ一週一週取り組んでいる段階なんだ。(マスターズについては)ベイヒルを終えてから考えるようになるし、練習も『マスターズ』で必要となるショットを想定したものになるんだ」
「自信とともに臨めるのがベストだけど、時には期待値が低い状況が助けとなることもあるんだ。オーガスタで物事がうまく運ぶのであれば、2勝して大会へ臨もうとも、2回予選落ちして大会へ臨もうとも、気にならないだろうね」
マキロイは少なくともドラールではマスターズ2勝のバッバ・ワトソンから知恵を引き出すことができる。というのも、予選2日間を世界2位のワトソンと世界3位のヘンリック・ステンソンと同組でラウンドすることになっているからだ。
マキロイはこれまでブルーモンスターに6度挑み、3度のトップ10入りを果たしているが、1年前に2位に入った「ライダーカップ」のチームメイトであるジェイミー・ドナルドソンに及ぶ成績は残せていない。
もう一つ上の高みを目指すウェールズ出身のドナルドソンは、再びフロリダで風が吹くことを願っている。
「もちろん昨年の成績は素晴らしいものだったし、『ライダーカップ』の座を確保する上での助けとなった」とドナルドソン。
「ここはとても難しいコースだ。とにかくウォーターハザードは避けなければならない。それが主要事項であり、後は攻めていけるホールでスコアを伸ばさなくてはならない。とはいえ、(攻められるホールは)そんなに多くあるわけではないのだけどね」
「正直なところ、風が吹いている方が好みだね。風のなかでのゴルフは欧州勢に合っているんだ。先週は風が強く、雨も降っていたから多くの欧州勢が好成績を残したんだ」