「全米オープン」初日、好スコア続出の原因はグリーンにあり?
2014年 全米オープン
期間:06/12〜06/15 場所:パインハーストNo.2コース(ノースカロライナ州)
素晴らしいスタートを切ったマクドウェル
歴代王者の1人、グレーム・マクドウェルが「全米オープン」の初日のラウンドを2アンダーで終えた。
初日は午前組でプレーし、パインハーストを1イーグル、1バーディ、1ボギーの「68」でラウンドしたマクドウェルは、その時点では、米国のケビン・ナと2アンダーで並ぶ暫定首位でホールアウトした。
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今大会でメジャー初制覇を成し遂げると、現世界ランク1位のアダム・スコットを抜いて世界の頂点に立つことができるスウェーデンのヘンリック・ステンソンは、早い時間でスタートした選手たちが、予想以上に攻略し易い状態になったグリーンでのプレーを最大限に活かすか中、1アンダーで初日のラウンドを終え、好スタートを切った。
同大会で2位を6度経験しており、史上6人目となるメジャー全4大会の制覇を狙うフィル・ミケルソンは更に1打後方のイーブンパー。初日の時点では、イングランドのイアン・ポールターやオランダのジュースト・ルイテンらと並んでいる。
イングランドのアマチュア選手、マシュー・フィッツパトリックは出だしの3ホールで2つのバーディを奪い、一時は首位に並ぶも、最終的には同組の前年王者ジャスティン・ローズに1ストローク差をつける「71」で初日を終えた。かつての「全米オープン」王者であるロリー・マキロイもフィッツパトリックと同様に1オーバーで初日のラウンドを終えている。
予想された降雨がなかったため、大会委員会がコース上に散水する決断を下した初日は、早い時間帯にラウンドした選手が好運に恵まれたとマクドウェルが明かした。
「ここ数日間は大会へ向けて精神的な準備のみをして過ごしたんだ。このコースではそんなにスコアを伸ばせないのは分かっているからね」と語る2010年大会の王者マクドウェル。「ここ何日間かは頭の中が然るべき状態にあると感じている」。
「今朝は最高の形でボールが捉えられたわけではないけれど、ここでは超絶な当りは必要ではない。ただその時に応じて的確な場所へ打って行かなければならないんだ。それに、午前中の方が湿り気があったので、(早い時間にラウンドした)僕らにとってはラッキーだったね」。
「昨日の練習ではコースは非常に硬くて、週末のようなコース設定になっていた。思うに、USGA(全米ゴルフ協会)は昨晩、雨を当てにしていたんだろうね。実際は降らなかったけれど」。
「今朝になって大会側が水を撒いたのだろうけど、早い時間にラウンドした僕らはその利点を生かしたんだ。実際、場所によってはピンを狙いに行けたしね」。