23歳ブランドン・ストーンが母国で2勝目
ゴルフシックスで注目の3チーム
今週はイングランドのセンチュリオンクラブで、初の試みである「ゴルフシックス」が開催される。16チームがグリーンサムの6ホール方式の試合を戦い、土曜のグループステージ、そして日曜のノックアウトステージ3試合を経て栄冠を目指すことになる。どのチームにとってもこの方式での大会は初めてとなるが、特定の選手やパートナーシップにこの方式がはまることは十分に考えられる。それを踏まえた上で、データ分析の達人は次の3チームを注目チームとして選び出した。
■ フランス
グレゴリー・ボーディとアレクサンダー・レビは、今ヨーロピアンツアーで最も好調な2人として今週の大会に臨む。レビは先週の「ボルボ中国オープン」で、最終日に7打差を挽回し、プレーオフの末、ディラン・フリッテリを下してヨーロピアンツアー4勝目を挙げた。26歳のレビは直近の4大会で3度のトップ10入りを果たしており、最後に英国で出場した近隣のザ・グローブ開催の「ブリティッシュマスターズ」では4位に入っている。一方、ボーディは2週間前の「深センインターナショナル」で、3日目に完璧なホールインワンを決め、3位で大会を終えた。このペアの相性は抜群で、ボーディは今大会のフィールド中フェアウェイキープ率でトップに立っており、レビはスクランブル率とパーオン時の平均パット数でトップ5に入っている。
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■ 南アフリカ
南アフリカは、2017年シーズンの「レース・トゥ・ドバイ」で既に勝利を挙げた者同士がコンビを組む唯一のチームである。ブランドン・ストーンは12月の「アルフレッド・ダンヒル選手権」を見事な形で制覇しており、ダレン・フィチャードは4月の「ヨハネスブルグオープン」で4年振りのツアー制覇を果たした。ストーンの飛距離とティからグリーンへのアグレッシブなスタイルと、フィチャードの曲がらない安定したプレーは、今週の大会方式に打ってつけの組み合わせと言える。今週のフィールドで、パーオン時の平均パット数でストーンを上回っているのはイングランドのクリス・ウッドのみなので、南アフリカチームが、フィチャードの正確なショットでプレーを組み立て、ストーンがバーディパットを入れまくったとしても驚きではない。
■ ベルギー
グリーンサム方式では、チームに飛ばし屋がいると大きな恩恵を受けることができる。今週、ベルギーの若きスター選手であるトーマス・デトリーとコンビを組むニコラス・コルサーツほど飛ばす選手も、そうはいない。今季の成績という点では、両選手とも目立った存在ではないがならも、この新しい方式は彼らのコンビネーションにはまる可能性がある。チームとして平均飛距離の合計が600ヤードを越えるベルギーは、今大会のフィールドで平均飛距離の合算が最も長いチームであり、今大会でプレーする6ホールにはパー5が2ホールあるため、このチームは各試合で2度のイーグルチャンスを作り出すことができるかもしれない。また、この2人は、フィールドのパーオン率でともにトップ4にランクインしている。このペアがセンチュリオンのグリーンを読み切ることができれば、今週のベルギーはかなり手強いチームとなるだろう。