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2016年 ポルトガルマスターズ
期間:10/20〜10/23 場所:オセアニコ ビクトリアGC(ポルトガル)

大望を抱くピータースの眼差し

確かに「ライダーカップ」での出色のパフォーマンスで、一躍世界のひのき舞台に立ったかもしれないが、トーマス・ピータース自身は2016年シーズンについて完全に満足しているわけではない。

ベルギーのピータースは、2015年に「D+Dレアルチェコマスターズ」と「KLMオープン」を2週連続で制覇して、ヨーロピアンツアーで一目置かれる存在となった。しかし、彼を真のスターへと押し上げたのは、ルーキーながら4ポイントを獲得したヘーゼルティンナショナルでのパフォーマンスだった。

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今季は「メイド・イン・デンマーク」で優勝したほか、オリンピックを含め4度のトップ5入りを果たすなど、24歳のピータースはわずか3シーズン目のヨーロピアンツアーで目を見張る活躍を見せている。

今週の「ポルトガルマスターズ」でも優勝を狙うピータースだが、勝利を狙えるだけの位置につけた回数が十分でないと感じている。

「毎年優勝するのが僕の目標なんだ」とピータース。「自分が進歩しているという指標になるし、それを達成するには継続して優勝が狙える位置でプレーしなければならないわけだけど、これまでのところ、自分が望むほどその位置で戦えていないんだ。多分(今年は)4、5回チャンスがあったね」

「今季の序盤、僕は多くの健康的な問題を抱えていたけれど、今は良い感じだし、もちろん良い形でシーズンを締めくくりたいと思っている。『レース・トゥ・ドバイ』でトップ10に入ることができればいいね」

「とても良い感じでボールがコントロールできているし、より成熟したので、正しい判断を下せるようになってきた。これまで恐れを知らない感じで、とにかくピンを狙いに行って、それでどうなるかというプレーをしていたけれど、今では時としてピンを狙いに行かなくなったりしてね」

ベルギーのゴルフは、同国のニコラス・コルサーツが2012年の「ライダーカップ」に出場したことによって切り開かれたわけだが、ピータースは自身の知名度が広まることで、母国のゴルフ人口増加につながればと願っている。

「前よりも多くの人々が僕を見てくれるようになった」とピータース。「より多くの人が僕に話しかけてくるようになったんだ。ベルギーで僕に気付く人なんていなかったのに、街の人々が僕に気付き始めたんだ。それを僕が好きかどうかは何とも言えないけど」

「街で人々がゴルファーに気付くということは、ゴルフを始める人も増えているんじゃないかと思う。ゴルフを始める人が増え、コースも増えると良いね」

ディフェンディングチャンピオンのアンディ・サリバンは、今年の優勝スコアは通算20アンダー以上になると予想しており、エディ・ペパレルはヨーロピアンツアー史上初の「59」がビクトリアGCで達成される可能性は大いにあるとみている。

世界有数の飛ばし屋であるピータースも好スコアを予想しているが、ラフがほとんどないことで彼の飛距離が無効になると認識している。

「だだっ広いからね」とピータース。「ラフがないんだ。でも、ラフがないからこそ用心しないといけない。焦点が定まらず、ボールがどこへ行くか分からなくなってしまうからね」

「僕はオープンなコースが大好きだけど、本当にラフがないんだ。そうなると皆にとって簡単になるからね」

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