R.マキロイ「66」 5人が並ぶ首位グループに浮上
2016年 第100回フランスオープン
期間:06/30〜07/03 場所:ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)
R.マキロイがパリで一躍首位に浮上
第100回「フランスオープン」は2日目を終え、ル・ゴルフ・ナショナルを見事5アンダーの「66」でラウンドしたロリー・マキロイが首位タイに浮上した。
初日を何とか「71」のイーブンパーで切り抜けた北アイルランドのマキロイは、2週間前の「全米オープン」での予選落ちの一因となったスイングの修正について、まだ「取り組み中」であることを認めた。
<< 下に続く >>
最終ホールこそティショットを池に入れたものの、金曜のラウンドではスイングの問題を微塵も感じさせなかった世界4位は、ミッコ・イロネン、トンチャイ・ジェイディー、ブランドン・ストーン、そしてワン・ジョンフンと並ぶ首位タイへ順位を大幅に上げてみせた。
首位グループの面子は合算するとヨーロピアンツアー28勝となるが、ヨーロッパ大陸で初めて100回目の開催を迎えたナショナルオープンとなった今大会のフィールドはスター選手ぞろいとなっており、後続にも多くの手強い選手たちがつけている。
通算4アンダーにはディフェンディングチャンピオンのベルント・ヴィースベルガー、ニコラス・コルサーツ、アンダース・ハンセンがつけており、更に1打後方にはユースト・ラウテン、フランチェスコ・モリナリ、トーマス・ピータース、アンディ・サリバンが続いている。
リーダーボードの上位8名に異なる8つの国籍が並んだことがヨーロピアンツアーの多様性を示しており、大会は首位から5打差に32人がひしめく混戦模様となっている。
「今日は良い一日だった」とマキロイ。「良いプレーだった。ボールをインプレーにキープし続けたし、フェアウェイやグリーンを何度も捉えることができた。このゴルフコースではそういうプレーが必要だからね」。
「パットも良かった。今日はパットがいい感じだったんだ。幾つか決め切れなかったパットもあったけれど、いい感じだったよ」。
「勝つには、週末、今日と同じような2日間が必要になるね。でも、良い位置につけることができたよ」。
「良いショットがあったけれど、単に的を狙って打っているだけではないんだ。ここでは自分のすべきことに的を絞っているんだよ」。
「ある意味、優勝争いをしつつ、そこまで結果について考えないというのは良いことだね。単に自分のスイングについて考え、何をすべきなのかということについて考えていると、自ずとピンに寄って来るのだから好循環だよね」。
「今はまだ、取り組み中なんだ」。
フィンランドのイロネンとタイのジェイディーはそれぞれ2日目を「68」と「70」でラウンドし、クラブハウスターゲットを定めると、マキロイが彼らを追い越すまで、午後の大半をリーダーボードのトップで過ごした。
メジャー4勝のマキロイは、切れ味鋭いアイアンショットがピンポイントの正確性を発揮し、ほぼ毎ホールバーディチャンスにつけるゴルフで、3番、6番、7番、9番、13番、そして14番でバーディを奪って単独首位に躍り出た。
マキロイは最終ホールで2日続けて池に入れ、この日唯一のボギーを叩くと、その後、ストーンとワンが首位グループに加わり、5人が首位の座を分け合うこととなった。
ラウンド中盤まで1バーディ、1ボギーのイーブンパーペースでラウンドしていた「BMW南アフリカオープン」王者のストーンだったが、6番、7番、そして9番と終盤にバーディを固め取りして通算5アンダーまでスコアを伸ばした。
今季既に2勝を挙げている韓国のワンは、ここでもその勢いを見せ、1番と3番でバーディを奪うと、9番ではボギーを叩くも、10番、12番、そして14番とバーディを積み重ね、最後に首位タイの座に加わった。
ジェイディーは3バーディ、3ボギーで迎えた最終9番でパー5の利を活かしてバーディを奪い、クラブハウスターゲットを定めると、イロネンがその直後にジェイディーに並んだ。
イロネンは前半を3バーディ、1ボギーの「34」とすると、10番でバーディを奪って首位争いに名乗りを上げた。その後、37歳のイロネンは13番でボギーを叩くも、15番でバーディを奪って盛り返した。
オーストリアのヴィースベルガーは出だしから8ホールで5バーディを奪い、通算9アンダーとして独走態勢に入るかに見えたが、18番のトリプルボギーで勢いが止まり、その後は2連続ボギーでラウンドを締め括ることとなった。
今季は5大会でプレーして、生涯賞金リストでのシード権保持を狙うハンセンは、11番、13番、そして14番でバーディを奪うノーボギーのラウンドで「68」をマークした。
ベルギーのコルサーツもノーボギーのラウンドとなり、15番、5番、そして9番でバーディを奪ってスコアを伸ばした。
オランダのラウテンとイングランドのサリバンは共に2日目を「70」とし、イタリアのモリナリは「71」、そしてベルギーのピータースは「72」で2日目をラウンドした。