フィッツパトリックが3打差首位に 昨年覇者ノレンは12位
2016年 ノルデアマスターズ
期間:06/02〜06/05 場所:ブロホーフスロットGC(スウェーデン)
スウェーデンで主導権を握ったフィッツパトリック
「ノルデアマスターズ」は2日目を終え、今週これまでのブロホーフスロットGCでのベストスコアを叩き出したマシュー・フィッツパトリックが単独首位に躍り出た。
イングランドのフィッツパトリックは、すばらしいルーキーシーズンとなった2015年を経て、今季も安定したパフォーマンスを持続しているが、トップ10入りは4月の「マスターズ」のみにとどまっている。
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昨シーズンは優勝1回に加え、9度のトップテン入りを果たした。「ブリティッシュマスターズ」での勝利のほか、7度のトップ10入りはいずれもシーズンの後半に記録したものであり、フィッツパトリックはここからシーズンを本格始動させたいと望んでいる。
フィッツパトリックは金曜日をノーボギーの7アンダーでラウンドし、通算11アンダーとして、2位タイにつける地元のアレクサンダー・ビョーク、ベルギーのニコラス・コルサーツ、イングランドの同胞のロス・フィッシャーとアンドリュー・ジョンストン、スコットランドのスコット・ヘンリーに3打差をつけて単独首位に立った。
「7つのバーディを奪うのはどんな時であれ良い一日と言えますが、おまけにノーボギーなのですから、さらに良い一日ですよね」とフィッツパトリック。
「今年はここまでのところ、調子を上げるのに苦労してきましたが、今週はいい感じですね。このまま行ければと思います」
「1つか2つ、お粗末なショットはありましたが、それはつきものですから。今日はパットがとても良かったです。ほとんどのパットを決めましたので、つきのある一日でしたね」
「いつであれ、リーダーボードの上位で週末を迎えるのは、ワクワクするものです」
首位から1打差で2日目をスタートしたフィッツパトリックは、10番、12番、15番、18番、1番でバーディを奪って首位に立った。
21歳のフィッツパトリックは4番で見事なティショットをピンそば2.4メートルにつけてバーディを奪うと、ティショットをバックスピンで戻してタップイン圏内に寄せた7番でもバーディを奪い、完全に主導権を握った。
ベルギーの飛ばし屋コルサーツは、1番でのイーグルを挟むかたちで、12番と15番、3番と5番でバーディを奪ってリーダーボードを駆け上がった。その後、8番でボギーを叩いたが、9番でバーディを奪ってバウンスバックし、2日目を「66」とした。
初日を「67」とし、首位タイで出たジョンストンは前半を「33」で回ったが、10番のトリプルボギーでこの日のスコアを振り出しに戻した。
しかし、ここから奮起した27歳のジョンストンは上がり4ホールで3バーディを奪い、この日を1イーグル、3バーディの「68」でラウンドしたフィッシャーと並ぶ2位タイに順位を押し上げた。
大会2日目は地域一帯を襲った雷雨により58分間の中断を強いられた。最終組の一組前で10番からスタートしたヘンリーは中断の影響を受けることなく、再開後の最終9番でバーディを奪った。中断前は6バーディ、2ボギー、1ダブルボギーで回っていた。
ビョークがこの日のラウンドを終えたのは現地時間の午後8時半だったが、2度目のヨーロピアンツアーの2日目を5バーディ、1ボギーでラウンドしたことについては満足してコースを後にしたことだろう。
フランスのルーキー、トマス・リナールは通算7アンダーの7位につけており、さらに1打差で大会2勝のミッコ・イロネン、ドイツのフローリアン・フリッシュ、南アフリカのジーン・ヒューゴ、イングランドのマット・ウォーラスがつけている。