首位と1打差に14選手がひしめく大混戦 前年覇者ノレンは15位
2016年 ノルデアマスターズ
期間:06/02〜06/05 場所:ブロホーフスロットGC(スウェーデン)
ベラルドとグロが混戦の首位グループに食い込む
「ノルデアマスターズ」は初日のラウンドを終え、6人が首位に並ぶ混戦模様となっている。この中にはフランス人ルーキーのクレモン・ベラルドとセバスティアン・グロがいる。一方、大会4勝目を狙うリー・ウェストウッドも上々のスタートを切った。
Qスクール上がりで今季は既にモロッコで3位に入るなど、目覚ましいルーキーイヤーを送っているベラルドはブロホーフスロットで9バーディを奪う見事なゴルフを展開し、初日を5アンダーの「67」とした。
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同胞のグロ、イングランドのアンドリュー・ジョンストン、ドイツのフロリアン・フリッシュ、スコット・ヘンリーとマーク・ウォーレンのスコットラン人コンビも初日を5アンダーで回り、リーダーボード上位は混戦状態となっている。
かつての世界ナンバーワンであるウェストウッドはその1打差につけており、近いうちに再び勝者の仲間入りを果たすのではないかとの期待が高まっている。
43歳のウェストウッドは、先週ウェントワースで開催された「BMW PGA選手権」で、首位から2打差で迎えた最終日に「76」と崩れた苦い経験を経て、今週の大会に臨んでいる。
しかしながら、その前の2戦にあたる「マスターズ」と「アイルランドオープンbyロリーファウンデーション」ではそれぞれ2位と10位に入っており、ウェストウッド自身、ヨーロピアンツアー24勝目はすぐそこまで来ていると確信している。
「もちろん、自分が以前に勝利した場所へ帰って来るのは良いものだけど、もっと嬉しいのは、ショットがとても良くなり始め、思い通りの弾道が打てていることで、今日はグリーンでも良い感じにボールを転がすことができたよ」と、6バーディ、2ボギーの初日を振り返ったウェストウッド。
「もう随分と前から、ショートゲームは研ぎ澄まされているから、また大会で勝ち始めることができると自分でも感じているんだ」
ウェストウッドは1996年にスウェーデンでヨーロピアンツアー初優勝を遂げており、その後、2000年と12年にもこの地で勝利を挙げた彼は、01年には2位に入っている。
この大会での最後の勝利は、今大会の開催コースのものであり、「ライダーカップ」9回の出場を誇るウェストウッドが今回もこのコースで栄冠を手にすることになれば、これまで大会3勝で並んでいたコリン・モンゴメリーとセベ・バレステロスを抜き、史上初めてこの大会で4勝を達成した選手となる。
4月の「スペインオープン」で優勝し、この月曜には予選会から「全米オープン」の出場権を勝ち取ったジョンストンは5バーディ、ノーボギーの「67」をマークし、一方、ベラルドは9バーディ、5ボギーで、パーは僅か5ホールのラウンドとなった。
「ゾクゾクしているよ」とジョンストン。「ティからグリーンにかけてソリッドなゴルフを展開することができたし、いくつかパットを決めることもできたから、とても嬉しいね」。
「今週はそこまで期待せずに臨んでいたんだ。というのも、ウェントワースはかなり長い1週間だったし、月曜には『全米オープン』の予選会があり、ここに着いたときはひどく疲れていたんだ」
飛行機を嫌うため、今季これまでヨーロピアンツアー1回、そしてチャレンジツアー3回の出場にとどまっているフリッシュは、ノーボギーのラウンドに満足している。
「ちょっと複雑な旅路を経なければならないこともあるけれど、概ね順調だよ」とフリッシュ。「実際、それが良いと思うこともあるんだ。こうでもしなければ見られないようなヨーロッパの地域を見ることができるからね。ちょっとした冒険みたいな感じだね」。