20歳の李昊桐がホームで初優勝 五輪代表争いに名乗り
2016年 ボルボ中国オープン
期間:04/28〜05/01 場所:トップウィンゴルフ&CC(中国)
ビェルレガードとアギラーが首位で並んで最終日へ
連日トップウィンG&CCで好スコアが続出するなか、ルーカス・ビェルレガードが「ボルボ中国オープン」3日目を見事「65」でラウンドし、54ホール終了時点でフェリペ・アギラーと首位の座を分け合う展開となった。
2015年シーズンは終盤の9大会で3度トップ3入りを果たし、「レース・トゥ・ドバイ」を34位で終える躍進を遂げたデンマークの飛ばし屋は、スイングに変更を加えた今季はトップ10入りから遠ざかっている。
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第2ラウンドを「67」でラウンドした彼は、自身のゴルフに手応えを感じていると語っていたが、全てが上手くいった土曜のラウンドでスコアを通算16アンダーまで伸ばし、この日「67」をマークしたチリのアギラーと並んでリーダーボードのトップに立った。
ビェルレガード同様、この日ベストの「65」をマークしたベルギーのニコラス・コルサーツ、地元期待の李昊桐、イングランドのティレル・ハットン、そしてスウェーデンのアレックス・ノレンが通算14アンダーで首位の2人を追っている。
昨季、「UBS香港オープン」で2位に入るなど、当時8大会で5度のトップ10入りを果たしたビェルレガードは、ここで優勝すれば、ヨーロピアンツアー初制覇を達成することとなる。
「今日は良いプレーができ、そこここで若干物事が上手く行き始めたね。残り160m(175yd)を6番アイアンでカップに入れたりはしたけれど、フロントナインはとても静かだったんだ」とビェルレガード。
「バックナインでは良いショットが幾つかあり、パットも決まったね。17番ではチップショットを寄せ切れなかったけれど、そこからパットを決めることができたから、全体的に見て良い一日だったと思う」。
「昨年の終盤は何度か連続して良い結果が出せたから、明日はその経験をフルに活かしてやり切りたいと思う」。
既にツアーで2勝を挙げているアギラーだが、直近の7大会で予選通過を果たしたのはわずか1大会に留まっているだけに、ここで勝利することができれば高らかに復活を宣言することになる。
パー4の3番でイーグルを奪う絶好のスタートを切ったビェルレガードは、8番でもバーディを奪ったが、後半へ折り返した時点では、首位のアギラーに3ストローク遅れを取っていた。
41歳のアギラーは、アイアンプレーに冴えを見せた1番と4番、そして9mのパットを沈めた3番でバーディを奪うと、8番でもバーディを奪ってスコアを伸ばした。
11番と12番でバーディを奪ったビェルレガードは、15番では首位を捉えるチャンスを逸するも、続くパー3の16番でティショットをピン側1mにつけてバーディを奪った。17番で見事なパーセーブを披露したビェルレガードは最終ホールでもバーディを奪い、クラブターゲットを設定した。
アギラーも18番を上手に攻略し、このホールをバーディとしてリーダーボードのトップに返り咲いた。
パッティングが今週の好調の鍵を握っていると感じているアギラー。彼はこれには同じく南米出身のファブリシオ・サノッティが一役買っていることを明かした。
「僕のゴルフの弱点はパッティングなんだ」とアギラー。「ここ6カ月間はパッティングがとても酷かったので、今週はパターを変更したのだけど、これはファブリシオ・サノッティのおかげなんだ」。
「彼のバッグを覗いてパターを取り出してみたんだ。彼は親切にも、僕にそれを使わせてくれたのだけど、あれが一番大きな違いになったと思う。あれ以来、決めるべきパットが入るようになったんだ」。
「ここには好スコアをマークできる選手が多くいるから、あすは好スコアを出した選手が優勝すると思う」。
「それが僕であることを願うよ」。
麗山国際CCで開催された2011年にこの大会を制しているコルサーツは、ノーボギーのゴルフを展開し、10番からの5ホールで4つのバーディを奪ってリーダーボードを駆け上がった。一方、3日目「66」のリーは、5番からの4連続バーディで地元のギャラリーを沸かせた。
8番でイーグルを奪ったハットンは上がり4ホールで3つのバーディを奪って「67」とし、ノレンは5番でダブルボギーを叩きながらも8番のイーグルで盛り返して3日目を「68」でラウンドした。
大会3日目は27選手が60台をマークするなか、「67」でラウンドしたフランスのグレゴリー・アブレが通算13アンダーの7位につけており、その1打差にはリチャード・ブランド、ピーター・ハンソン、マルセル・シーム、そしてサノッティがつけている。