ウーストハイゼンが2季振りのツアー通算8勝目 川村昌弘は15位
2016年 ISPS HANDA パースインターナショナル
期間:02/25〜02/28 場所:レイクカリーニャップCC(オーストラリア)
キング・ルイがパースに君臨
ルイ・ウーストハイゼンが余裕のゴルフで「ISPS HANDAパースインターナショナル」を制し、レイクカリーニャップCCで欧州ツアー8勝目を挙げた。
3打差の首位で最終日を出た世界21位のウーストハイゼンは、フロントナインで一時後続に追いつかれる場面もあったが、南アフリカ出身の彼は余裕のゴルフを展開し、最終日を「71」でラウンドし、通算16アンダーとして2位に入ったフランスのアレクサンダー・レビに1打差をつけて勝利した。
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ラウンド序盤にウーストハイゼンを捉えた地元人気のジェイソン・スクライブナーは、最終日を「69」でラウンドして3位で大会を終え、通算13アンダーの4位タイにはグレゴリー・ボーディとピーター・ユーラインが入った。
2010年の「全英オープン」王者であるウーストハイゼンはこの勝利により、南アフリカ人選手による欧州ツアーでの優勝数で歴代4位となり、ブランデン・グレースに先んじる格好となった。また、今季これまでの全11大会中、南アフリカ勢による6勝目となった。
「2番と3番でグリーンをとらえられず、その後は少しがたついたけれど、いい感じで落ち着けることができ、またグリーンを捉え、チャンスを作り出せるようになったんだ」とウーストハイゼン。
「12番にかけての7ホールが良かったし、あそこで落ち着くことができ、最終ホールでは危険なファーストパットからラッキーにも3パットで上がることができたんだ」
「パースもこのゴルフコースも大好きだよ。また戻ってきたいと思える場所だね。すばらしいコースなんだ」
「最後に勝ってから2年経っていたから、この勝利は今季へ向けすごく大きいね」
「オーガスタへ向けてビルドアップする上で最高のスタートとなったよ。今週は大会や自分たちのしたことから多くを得ることができた」
ウーストハイゼンは2番でボギーを叩き、スクライブナーとユーラインが序盤にバーディを奪ったことにより、ウーストハイゼンの握っていた3打差のアドバンテージは瞬時にわずか1打差となってしまい、フランスのロマン・ワッテルも3番でみごとなイーグルパットを沈めて追撃態勢に入った。
その後、スクライブナーが7番でバンカーからの寄せワンでバーディを奪って首位に並んだが、数分後にはウーストハイゼンも同じバンカーからピタリと寄せてバーディを奪い、再び単独首位に躍り出た。
このバーディで勢いに乗った33歳のウーストハイゼンは、続くパー3の8番でティショットをピンそば2メートルにつけると、このパットを沈めて通算16アンダーとした。
この連続バーディと、スクライブナーが9番でパーパットをショートしたことにより、再び差は3ストロークに広がったが、ユーラインが同ホールでバーディを奪ったことにより折り返しでの2位との差は2ストロークとなった。
バックナインに入るとスクライブナー、ユーライン、ワッテルの勢いがしぼむ中、ウーストハイゼンは12番のティショットをピンそば3メートルにつけると、このバーディパットを沈め、後続との差を4打に広げた。
レビが18番でみごとな2打目からバーディを奪い、「66」で上がったことにより、ウーストハイゼンは2打の余裕を持って最終ホールを迎えることとなり、その18番をボギーとして優勝を確定させた。
レビは最終日に8つのバーディを奪うチャージを見せたが、6番でのダブルボギーが大きく響いた。一方、スクライブナーは上がり2ホールを連続バーディとして3位に入った。
フランスのボーディは2日目を終えた時点ではカットラインぎりぎりのところにつけていたが、週末に「65」「66」と好スコアを連発して上位に浮上した。対照的に、週末は停滞したユーラインは連日の「71」でフラストレーションの募る4位タイフィニッシュとなった。
ワッテルは通算12アンダーの6位で大会を終え、その1打差の7位には地元パース出身のブレット・ラムフォードが入り、シンガポールのマーダン・ママットが通算10アンダーでこれに続いた。