ウーストハイゼンが1差3位に急浮上 川村昌弘は37位に後退
2016年 ISPS HANDA パースインターナショナル
期間:02/25〜02/28 場所:レイクカリーニャップCC(オーストラリア)
パースで主導権を握ったユーライン
「ISPS HANDAパースインターナショナル」は初日を終え、最近の怪我の影響を吹き飛ばすラウンドを展開したピーター・ユーラインが1打差の首位に立った。
米国出身のユーラインは、デザートスイング初めの2戦を連続で予選落ち。「オメガドバイデザートクラシック」も手首の負傷で棄権したが、先週のマレーシアで戦線復帰を果たした彼はトップ10入りを果たしていた。
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そして、レイクカリーニャップCCでもその好調を維持した26歳のユーラインは、初日を7アンダーの「65」でラウンドし、ロマン・ワッテルとシブ・カプールに1打差をつけて単独首位発進を飾ったのである。
ワッテルとカプールも共に湾岸3連戦ではことごとく予選落ちを喫するなど、ここ最近は不調に喘いでおり、特にカプールはシード権も失うなかでの参戦となっているが、この日は問題を感じさせないプレーを披露。2人とも午前中のラウンドでクラブハウスターゲットを定めると、風の強まった午後のラウンドでユーラインが2人を追い越す展開となった。
ユーラインは3番でバーディを奪って1番のボギーを取り返すと、4番と7番でもバーディを奪う。9番では2打目がワンバウンドしてピンに当たってホールに吸い込まれるイーグルを記録し、俄然波に乗った。
11番ではパー5の利を活かしてバーディを奪ったユーラインは、14番で5.4メートルのバーディパットを決めて首位に並ぶと、パー3の17番で3メートルのバーディパットを沈めて単独首位に躍り出た。
「2番で7.5メートルのパーパットをねじ込み、3番でいい感じのバーディパットを沈めて幾分リラックスすることができたんだ」とユーライン。
「風の吹き方が劇的に変化し、終盤は追い風となったことで幾つかバーディが奪えるなという気になったから、それがちょっとした助けになったね」。
「今日の出来には満足している。心がしっかりしていたね。悪いショットにも影響されないようにしていたんだ」。
「パットが良かったし、それはいつだって助けとなるけれど、とにかく良いショットが打てなくても気に留めないようにし、すぐに忘れるようにして次のショットに備えたんだ」。
「こういう風のなかでは良くないショットだってあるものだし、それは皆がやることだから、受け入れて前へ進まないと駄目なんだよ」。
今季の自己ベストとなるラウンドを披露したフランス出身のワッテルは、フロントナインを5バーディ、2ボギーの「33」でラウンドして後半へ折り返した。11番、14番、そして17番でバーディを奪い、後半をノーボギーとしたワッテルは首位に立つと、程なくしてカプールが同スコアに並んだ。
34歳のカプールは肩を負傷しているが、今日はその影響を感じさせず、12番からの4ホールで3バーディを奪うなど、前後半でそれぞれ3つずつバーディを奪った。
存在感が際立つ豪州勢のトップは5アンダーのレイン・ギブソンで、その1打後方には地元パース出身のブレット・ラムフォード、スコット・アーノルド、ニック・カレン、アンソニー・ヒューストン、トッド・シノット、スウェーデンのマグヌス・カールソン、そして欧州ツアー初出場を果たした北アイルランドのコーマック・シャービンらがつけている。
世界21位のルイ・ウーストハイゼンは初日を「70」として2アンダーのグループにつけており、ウーストハイゼンと同組でプレーしたディフェンディングチャンピオンのトービヨン・オルセンはその1打後方につけている。