マイケルが暫定首位 シュワルツェルが2位に急浮上
2016年 ツワネオープン
期間:02/11〜02/14 場所:プレトリアCC(南アフリカ)
シュワルツェルが首位のマイケルを猛追
シャール・シュワルツェルが「ツワネオープン」2日目を堂々の「64」でラウンドし、一躍優勝争いに名乗りを上げた。
初日は「71」と、残念なスタートとなった欧州ツアー通算10勝のシュワルツェルだったが、金曜は1イーグル、4バーディと見事なラウンドを完遂してリーダーボードを駆け上がり、首位のアンソニー・マイケルからわずか2打差まで追い上げることに成功した。
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午前中にラウンドした南アフリカ出身のマイケルは、連日選手たちの行く手を阻むタフなプレトリアCCに手を焼くも、何とか「69」をマークして通算7アンダーとすると、1日を通じてこのトータルスコアを上回る選手は現れなかった。
しかし、今季は既に「アルフレッド・ダンヒル選手権」で優勝している同胞のシュワルツェルは、午後の主役の座を独占し、ラウンド終盤の荒天による1時間37分の中断にもリズムを狂わされることなく、再開後はしっかり最終ホールをパーとして週末につなげた。
マイケルは欧州ツアーの出場は今回で22回目とキャリアは浅いながらも、2011年の「アルフレッド・ダンヒル選手権」では2位タイに入った実績があり、2010年にはサンシャインツアーの新人王に輝いている。
対照的に、シュワルツェルは2011年の「マスターズ」制覇を含むツアー10勝を挙げており、うち7勝は地元南アフリカで達成している。
シュワルツェルは1番と9番をバーディとして後半へ折り返すと、パー5の12番で俄然、勢いに乗った。ドライバーと3番アイアンで2オンに成功したシュワルツェルは、上りの4.5メートルをしっかりと沈め、イーグルを奪ったのである。
続く13番でもバーディを奪ったシュワルツェルは15番でチップインバーディを決め、通算5アンダーまでスコアを伸ばした。
「今日の自分のショットにはとても満足している」とシュワルツェル。「数カ月前から比べると大幅な進歩だったね」。
「今日は綺麗な当たりだった。コースがとても難しいプレーを強いるなか、多くのチャンスを作り出すことができた。簡単ではなかったよ」。
「今日はパットがとても良かったわけではないけれど、ショットが素敵だったね」。
「グリーンは読むのがとても難しく、何度も悪いパットをしたわけではないのに、1.8メートルのパットを幾つか外しつつ『64』だったのだから、(もっとパットが決まっていればと)フラストレーションを感じるよね」。
前半を「33」としたマイケルは11番でボギーを叩いて後退するも、15番で左へ切れる長いバーディパットを決めて通算8アンダーとした。
比較的易しい17番では残念なボギー叩いたマイケルだったが、それでも首位を維持するには十分なラウンドとなった。
「今日は少しタフだったね。グリーンは少し硬くなっていたし、風がちょっとトリッキーだったから、『69』は御の字だよ」とマイケル。
「幾つか決め損なったパットもあったけれど、何度かクラッチパットを決めたので、パッティングは確実に安定していたね」。
「今日は風に少しやられてしまい、ティショットでのクラブ選択に難があったので、明日に向けて集中し直さないといけない。今、その時を大事にしないとね」。
「ヨハネスブルグオープン」王者のヘイドン・ポルテウスは2日目「66」で通算4アンダーの3位タイにつけており、南アフリカの同胞で2日目「71」のセウニス・スパンゲンバーグ、そして米国出身で2日目「68」のダニエル・イムもこの位置につけている。
地元期待のディラン・フリテッリは午前中を「69」でラウンドし、通算3アンダーの6位につけており、その一打後方には同じく南アフリカ勢のジャスティン・ハーディングがつけている。
サンシャインツアー4勝のハーディングは14番で今季欧州ツアーでの9例目のホールインワンを達成するも、その他は1バーディ、6ボギー、1ダブルボギーと出入りの激しいゴルフとなり、この週末は、いずれも同胞のディーン・バームステア、ショーン・ノリス、リチャード・スターン、ジャコ・バンジル、そしてスウェーデンのスティーブン・イェッペセンとスコットランドのジェイミー・マクリアリーらと共に通算2アンダーから上位進出を狙うこととなった。