熾烈を極めるタイトル争い 2年連続王者へマキロイが最終戦に挑む
2015年 DPワールド ツアー選手権 ドバイ
期間:11/19〜11/22 場所:ジュメイラ・ゴルフエステーツ(UAE)
「レース・トゥ・ドバイ」栄冠は誰の手に?
47試合が終わり、残るは1試合のみ。
「レース・トゥ・ドバイ」は今週ドバイで終幕を迎えるが、実に驚くべきことに7人の選手に年間王者の可能性が残されている。長い期間に渡りロリー・マキロイとダニー・ウィレットがトップの座を懸けてデッドヒートを繰り広げてきた一方、ジャスティン・ローズ、シェーン・ローリー、ルイ・ウーストハイゼン、ブランデン・グレース、そしてアン・ビョンフンにも数字上では念願の欧州ナンバーワンの座を射止めるチャンスが残されている。
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以下、各選手が2015年の「レース・トゥ・ドバイ」を制する上で必要となる条件である。
ロリー・マキロイ
出場数:11試合
優勝:2回
トップ10:7回
レース・トゥ・ドバイ獲得ポイント数:339万3923
夏場に足首に重傷を負って戦線離脱を余儀なくされたとは言え、「オメガドバイデザートクラシック」と「WGCキャデラックマッチプレー」での優勝、そして年間初めのメジャー2大会でのトップ10入りという成績は、マキロイをポールポジションに置いておくには十分なものだった。26歳のマキロイが3度目の「レース・トゥ・ドバイ」制覇を確実にするには、「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」で勝たなければならず、それ以外の成績の場合、競合する選手たちの結果次第となる。
もしローズが勝った場合、欧州ナンバーワンの座を防衛するには単独7位以上に入った上で、ウィレットよりも上位で大会を終える必要がある。もし、ローズが単独2位に入った場合、マキロイは7位以上で、同じくウィレットよりも上位で大会を終える必要がある。
ダニー・ウィレット
出場数:22試合
優勝:2回
トップ10:8回
レース・トゥ・ドバイ獲得ポイント数:339万2310
ウィレットはシーズン開幕戦の「ネッドバンクゴルフチャレンジ」を制して以来、一貫してトップ2圏内を堅持しており、イングランド出身の彼は「オメガヨーロピアンマスターズ」も制している。前週28位に入ったことにより、マキロイに対して鼻の差まで詰め寄ることに成功した。ウィレットが「レース・トゥ・ドバイ」制覇を確実にするには、今週の大会でトップ7以内に入った上でマキロイよりも上の順位で大会を終える必要がある。
ウィレットがマキロイよりも上の順位に入れば、総合ポイントで北アイルランド出身のマキロイをかわすことに成功し、ローズが優勝、または単独2位に入らない限り年間王者となる。仮にローズが優勝した場合、ウィレットは単独2位で大会を終えなければならない。もしローズが単独2位に入った場合、ウィレットは単独7位以上かつマキロイよりも上の順位で大会を終える必要がある。
ジャスティン・ローズ
出場数:13試合
優勝:1回
トップ10:6回
レース・トゥ・ドバイ獲得ポイント数:274万2924
ジャスティン・ローズは過去3シーズンすべてで「レース・トゥ・ドバイ」でのトップ3入りを果たしている。前週の「BMWマスターズ」でトップ10入りを果たしたことにより、イングランド出身のローズは残り1戦としたところで再びトップ3に入ってきた。ローズが「レース・トゥ・ドバイ」を制するには、優勝、あるいは単独2位が必須となる。彼が勝った場合、年間王者となるにはマキロイとウィレットが3位以下で大会を終える必要がある。単独2位となった場合は、前述の2人の8位以下が条件となる。
シェーン・ローリー
出場数:17試合
優勝:1回
トップ10:5回
レース・トゥ・ドバイ獲得ポイント数:269万1444
2014年の「レース・トゥ・ドバイ」でトップ10入りを果たした成功からさらに実績を積み上げたシェーン・ローリーは、8月の「WGCブリヂストンインビテーショナル」での勝利が大きくものを言い、4位で最終戦を迎えることとなった。アイルランド出身の彼もローズと同じく、「レース・トゥ・ドバイ」を制するには、優勝、あるいは単独2位が必須となる。彼が勝った場合、年間王者となるにはマキロイとウィレットが3位以下で大会を終える必要がある。単独2位となった場合は、前述の2人の9位以下が条件となる。
ルイ・ウーストハイゼン
出場数:12試合
優勝:0回
トップ10:6回
レース・トゥ・ドバイ獲得ポイント数:265万5907
「全米オープン」と「全英オープン」で2位に入るなど、今季のメジャー4戦すべてでトップ30入りを果たしたルイ・ウーストハイゼンはシーズン5位でドバイに降り立つ。彼が欧州ナンバーワンに輝くには、優勝、あるいは単独2位が必須となる。彼が勝った場合、年間王者となるにはマキロイとウィレットが3位以下で大会を終える必要がある。単独2位となった場合は、前述の2人の12位以下が条件となる。
ブランデン・グレース
出場数:18試合
優勝:2回
トップ10:6回
レース・トゥ・ドバイ獲得ポイント数:255万6148
南アフリカとカタールで優勝したブランデン・グレースは、今季ヨーロピアンツアーで最初に年間2勝を果たした選手であり、「レース・トゥ・ドバイ」では6位につけている。直近の4大会で2度のトップ5入りを果たすなど、シーズン最終戦を前にグレースは好調の波に乗っている。南アフリカ出身の彼が「レース・トゥ・ドバイ」のタイトルを手にするには、優勝、あるいは単独2位が必須となる。彼が勝った場合、年間王者となるにはマキロイとウィレットが3位以下で大会を終える必要がある。単独2位となった場合は、前述の2人の43位以下が条件となる。
アン・ビョンフン
出場数:25試合
優勝:1回
トップ10:6回
レース・トゥ・ドバイ獲得ポイント数:213万9356
アン・ビョンフンには史上初となる新人王と「レース・トゥ・ドバイ」のダブルタイトル獲得のチャンスが残されているが、その可能性は低いと言わざるを得ない。「BMW PGA選手権」王者のアンが年間王者となるには、優勝した上で、マキロイとウィレットが29位以下で大会を終える必要がある。