ポイントレース加速 最終戦出場へのラストチャンス
2015年 BMWマスターズ
期間:11/12〜11/15 場所:レイクマラーレンGC(中国)
上海での連勝を狙うローズ
世界6位のジャスティン・ローズは、今週開催のファイナルシリーズ第3戦、「BMWマスターズ」で中国の地での連勝を目指すことになる。
ローズは3週間前に開催された「UBS香港オープン」で、ルーカス・ビエルゴーを1打差で下し、ヨーロピアンツアーでの今季初勝利を手にし、キャリア通算の勝利数を8に伸ばした。
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この勝利により、ローズは現在「レース・トゥ・ドバイ」で339万3923ポイントを獲得して首位を走るロリー・マキロイに手の届くところまでランキングを上げている。
ローズはこれまで「BMWマスターズ」では、昨年4位タイ、その前に出場した2012年大会では6位タイに入るなど好成績を残しており、当然のことながら、今週上海でマキロイとの差を詰めることに自信を覗かせている。
「香港で今年のヨーロピアンツアー初優勝を遂げられて良かった。その後は休暇を取って家族との時間を楽しめたよ。『BMWマスターズ』で職場復帰だ。『レース・トゥ・ドバイ』ではまだ差を縮めなくてはならないから、ロリーを抜くにはこれからの2大会のどちらかで勝たなくてはならないと思う。自分のゴルフには手応えを感じているから、それなりにチャンスはあると思うよ」とローズ。
「これまでドバイでは良い成績を残しているし、昨年の『BMWマスターズ』では4位に入っているから、香港の優勝で十分に可能性は出てきたと思うよ。ロリーが今週はお休みとあって、僕にはその差を縮める絶好のチャンスだし、来週のドバイはエキサイティングなシーズンの終幕になるね」。
ローズの同胞であるダニー・ウィレットは、前週の「WGC HSBCチャンピオンズ」で3位に入り、マキロイとの差を7万4213ポイントまで縮めているだけに、マキロイの座を奪い取るあらゆるチャンスを手に今週の大会に臨むことになる。
地元中国勢は、前週7位タイに入った李昊桐(リー・ハオトン)、そして「ボルボ中国オープン」王者の呉阿順を筆頭に14人がフィールドに名を連ねている。
李は4月の「深センインターナショナル」で、プレーオフの末にキラデク・アフィバーンラトに敗れ、すんでのところで優勝を逃した。その翌週に呉が「ボルボ中国オープン」で栄冠に輝き、中国人選手として初めてヨーロピアンツアー制覇を達成している。
昨年の「BMWマスターズ」では、マルセル・シームがプレーオフ1ホール目でチップインバーディを決めてロス・フィッシャーとアレクサンダー・レビを退ける劇的な勝利を手にしている。
今大会のフィールドのクオリティの高さは、4人のメジャー王者、7人のWGC優勝経験者、3人のヨーロピアンツアー年間王者、そして今季のヨーロピアンツアー国際スケジュールで優勝している25選手が集結するという事実が物語っている。また、出場する78人のうち、実に57人がヨーロピアンツアーでの優勝経験者である。
その中でも特に目に留まるのは、2013年の「レース・トゥ・ドバイ」王者であるヘンリック・ステンソン、メジャー王者のルイ・ウーストハイゼンとジョン・デーリー、「ライダーカップ」のスター選手であるスペインのセルヒオ・ガルシア、イングランドのイアン・ポールター、ウェールズのジェイミー・ドナルドソン、そして2週前の「トルコ航空オープン」を制して以来の大会出場となるフランスのビクトル・デュビッソンといった面々だ。
前週の「WGC HSBCチャンピオンズ」で7位タイに入った米PGAツアー4勝のパトリック・リードも参戦する。
「BMWマスターズ」は、2015年のヨーロピアンツアーでBMWがスポンサーを務める大会として、「BMW PGA選手権」、そして「BMWインターナショナル・オープン」に続く3つ目のトーナメントとなる。
この賞金総額700万米ドルの大会の結果により、次週開催のシーズン最終戦である「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」への出場者60人が決定する。