ポール・ローリーがホスト役 新規マッチプレー大会が開幕
2015年 サルタイアエナジー ポール・ローリーマッチプレー
期間:07/30〜08/02 場所:マーカーリンクスGC(スコットランド)
2大会同時開催の今週 注目すべき5人
ヨーロピアンツアーの大会に勝るものってなんだろう、と考えてみる。1週間にヨーロピアンツアー2大会というのは如何なものだろう。今週のスケジュールはまさにそうなっており、スコットランドのマーカーリンクスでは「サルタイヤエナジー ポール・ローリー マッチプレー」が、そしてポルトガルでは荒天のため再スケジュールされることになった「マデイラアイランドオープン」が開催されるのである。今週は普段にも増して大勢いる出場選手のなかから、我々のデータの達人は次の5人を注目すべき選手としてピックアップした。
ティレル・ハットン
スイスで好成績を残したハットンは、自信満々でスコットランド再訪を果たし、機が熟したヨーロピアンツアー初制覇を狙うことになる。先週の「オメガヨーロピアンマスターズ」で3位に入った23歳のハットンは、今季は「アバディーンアセットマネジメント スコットランドオープン」でトップ25入りを果たし、「アイルランドオープンbyロリーファウンデーション」では4位に入るなど、リンクスコースにおいても腕前の冴えを見せてきた。また、ハットンは今回の会場から程近いロイヤルアバディーンGCで1年前に開催された「スコットランドオープン」でトップ5入りを果たすなど、スコットランドのこの地域には良い思い出がある。今季は平均飛距離を伸ばす一方、平均パット数を少なくしているとあって、ハットンはじきに勝利を収めるところまできていると言えよう。
■ ラファエル・ジャクラン
ジャクランはここ数週間でシーズンの流れと調子をがらりと変えて来た。ヨーロピアンツアーで5大会連続予選落ちを喫したジャクランだったが、その後は、先週のスイスで7位、そしてイーストロージアンでの「スコットランドオープン」では2位に入るなど、4大会で3度のトップ25入りを果たしている。今季は中国で500戦目のヨーロピアンツアー出場を果たした経験豊富なジャクランは、今週のマーカーでマッチプレー初優勝を果たし、4度目のヨーロピアンツアータイトルを手に入れることを熱望している。
■ ニコラス・コルサーツ
マッチプレーにおいて、プレーヤーが1ホール目をプレーし終わる前に1アップとなることは、殆どないわけだが、コルサーツが1番ホールでドライバーを350yd先まで飛ばすとなると、すでに彼に利があると言っても差し支えなさそうだ。今週のマーカーリンクスは全長6409ydと、ヨーロピアンツアーでは最も短いコースの一つであるだけに、ベルギー出身の飛ばし屋は、その飛距離を存分に活かしたいと思っている。32歳のコルサーツはマッチプレーで相当な場数を踏んでおり、2012年の「ボルボ世界マッチプレー選手権」で優勝を果たしたほか、初出場を果たした同年の「ライダーカップ」でも成功を収めている。今季、彼のストロークプレーにおける調子は山あり谷ありといったところだが、3週間前の「スコットランドオープン」2日目で出した「65」というスコアは、彼が好スコアを出すことができるというのを証明しただけでなく、リンクスでそれが可能であるということをまざまざと見せつけた。また、コルサーツは、ヨーロピアンツアーの平均飛距離とパーオン率の両方でトップ20入りしている5人しかいない選手の1人でもある。
■ クリス・ペイズリー
6月にカテゴリー15のリランキングがあった際、一番の恩恵に授かったのは、「ライオネスオープン」までの9大会中8大会で予選通過を果たす安定した成績を残し、同カテゴリーで22位から10位までランキングを上昇させたペイズリーだった。その後も6月の「BMWインターナショナルオープン」で今季最高位となる3位に入るなど、手綱を緩めていないイングランド出身のペイズリーは、現在「レース・トゥ・ドバイ」で83位につけている。今週マデイラ再訪を果たすペイズリーは、ここ3年、マデイラでは16位、15位、そして22位と確かな成績を残している。
■ ヨアキムB・ハンセン
ハンセンほどマデイラ島再訪を楽しみにしている選手もいないだろう。デンマーク出身の24歳は、3月に中止となったこの大会で初日を「68」でラウンドし、首位に立っていただけに、勢いそのままに大会再開と行きたいところだ。ハンセンはここ最近も好調を維持しており、チャレンジツアーの「ロード・トゥ・オマーン」ランキングで12位につけている彼は、ヨーロッパゴルフの2部ツアーでは、ここ5大会で3度のトップ3入りを果たしている。