ステンソンが雪辱果たすか 地元のカイマーらも注目
2015年 BMWインターナショナル・オープン
期間:06/25〜06/28 場所:ミュンヘンアイヒリードGC(ドイツ)
ミュンヘンでの巻き返しに自信をのぞかせるカイマー
今週の「BMWインターナショナルオープン」で2度目の勝利を狙うマルティン・カイマーは、彼が“特別”と語る地元ファンが声援を送るに足るだけのパフォーマンスを披露することを明言した。
タイトル防衛を懸けて臨んだ先週の「全米オープン」では予選落ちを喫し、消化不良のまま今週の大会を迎えることとなった地元のヒーローは2008年に「BMWインターナショナルオープン」を制しているが、その後はトップ10入りを1度果たしたのみである。
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チェンバーズベイで週末の決勝ラウンド進出を逃したことで、母国行きのフライトへ一足早く乗り込む恩恵に授かったメジャー2勝のカイマーは、7年前に勝利を挙げた地であるゴルフクラブミュンヘンアイヒリードでの盛り返しを胸に期している。
「地元のギャラリーの前でプレーするのは、僕にとって常に特別なことなんだ。2008年に勝って以来、彼らには余り良いところを見せることができていないけれど、今年は良いプレーを見せることができればと思っている」とカイマー。
「地元の観衆の前でのプレーは、常にいつもよりプレッシャーのかかるものだけど、僕はそのプレッシャーが好きなんだ。彼らを喜ばせ、ハッピーにしてあげようというモチベーションにつながるからね。もちろん、常に思い通りに行くわけではないけれど、僕はトライし続けるんだ」
「メジャーの翌週はとても難しくなることがある。特に今回は9時間も時差があったわけで、確実に疲れは感じると思うけれど、今週へ向け正しい思考回路を巡らす上で、何か余分にモチベーション源が必要なわけではないんだ。色々と要求されることになるけれど、僕は気にならないよ」
「僕を応援してくれてきた人々に何かお返しをすることが大切なんだ」
カイマーとともにミュンヘンへ赴くのは同胞のマキシミリアン・キーファーだ。彼は「ノルデアマスターズ」で3位に入るなど、ここ5戦で3度のトップ10入りを果たしており、好調の波に乗っている。
ドイツ勢でその他に目を引く存在となっているのは、欧州ツアーで優勝経験のあるマルセル・シーム、最近の「スイスチャレンジ」で3位に入り、チャレンジツアー初優勝にあとわずかのところまで迫ったティーンエイジ・センセーションのドミニク・フースである。
フィールドにはこの大会の優勝経験者が10人含まれ、2006年に優勝を飾った世界7位のヘンリック・ステンソンもその一人だ。「全米オープン」を27位で終えたステンソンは、昨年この大会でプレーオフの末ファブリシオ・サノッティに敗れており、今回は一つ上の順を目指してドイツへ向かうことになる。
4人によるプレーオフを制したサノッティは、昨年この大会でパラグアイ人として初めて欧州ツアーを制する歴史的快挙を成し遂げた。これまで「BMWインターナショナルオープン」でタイトル防衛を果たした選手はいないため、32歳のサノッティはまたしても歴史のその名を刻むべく今週の大会に臨むことになる。
「BMWインターナショナルオープン」では26年にわたる歴史の中で24人の王者が誕生しており、トーマス・ビヨーンとポール・エイジンガーのみが複数回優勝を果たしている。
大会スポンサーは第1回大会の1989年よりBMWが務めており、同社はこれにより欧州ツアーの現行大会での最長継続スポンサーとなっている。
1997年に初めてホストコースとなったゴルフクラブミュンヘンアイヒリードは今年で17回目の大会開催となる。このミュンヘンのコースでは多くの好スコアが生まれており、ここでの大会の平均勝利スコアは268となっている。