「マデイラアイランドオープン」は36ホールに短縮されることが決定
2015年 マデイラアイランドオープン(中止)
期間:03/19〜03/22 場所:サント・ダ・セーラGC(ポルトガル)
マデイラで注目すべき5人の男
ヨーロピアンツアーとチャレンジツアー(下部ツアー)の両方にランキングされる大会とあって、「マデイラアイランドオープン」はしばしば、未来のスター候補が輝きを見せる舞台となる。それを念頭に、今週、サント・デ・セラGCでプレーする選手の中から注目の5選手をピックアップしてみよう。
レナート・パラトーレ
今季序盤にいくつもの印象的なラウンドでヨーロピアンツアーにその名を知らしめている18歳のルーキー、レナート・パラトーレは、そのテンポの速いゴルフと攻撃的な姿勢で、すでに多くのファンの心をつかんでいる。スペインのQスクールでシード権を獲得した数日後、そしてプロ転向から数週間というタイミングで「イタリアPGA選手権」で初優勝を飾ったパラトーレは、ヨーロピアンツアーでの優勝を熱望している。ちなみに、こののっぽのイタリア人選手は、昨年の「ポルトガルアマチュア選手権」で優勝しており、この国は験のいい地でもある。
ジャスティン・ウォルターズ
ここ3週間で3度のトップ25入りを果たしているジャスティン・ウォルターズは、自信を深めてマデイラ島へとやってくる。パラトーレ同様、ウォルターズもポルトガルにはゴルフの良い思い出がある。前回この国を訪れた2013年の「ポルトガルマスターズ」で、南アフリカ出身の彼は72ホール目で12メートルのパットを沈め、母親の死からわずか2週間という感傷的な週に単独2位に入ったのである。
ヨアキムB・ハンセン
JB.ハンセンはチャレンジツアーで積み重ねてきた経験を活かしたいと望んでいる。24歳のハンセンは、2012年はチャレンジツアーで4度2位に入ってヨーロピアンツアーのシード権を獲得し、昨年はQスクールでシード権を獲得した。ヨーロピアンツアーにおける最高成績は2013年の「アバディーン・アセットマネジメント・スコットランドオープン」での3位タイ。スコットランドと似て風の吹くコンディションになりがちな景観の素晴らしいポルトガルの孤島は、プロとしてストロークプレーでの初勝利を狙うハンセンには、勇躍の機会となり得る。デンマーク出身のハンセンは、今季のヨーロピアンツアーではパーオン後の平均パット数で首位に立っており、ラウンドあたりの平均パット数でも2位につけている。
リカルド・サントス
今週は間違いなく地元の声援が降り注ぐことになるリカルド・サントス。地元ポルトガルの人気選手サントスは、2012年にポルトガル人として初めてヨーロピアンツアーでの母国優勝を遂げた地への再訪となる。「マデイラアイランドオープン」へは今年で10回目の出場となり、ここ4年は3度トップ20入りを果たしている。直近の成績では、前週「ツワネオープン」の予選2日間を「66」と「68」でラウンドし、トップ10圏内につけていたが、週末は後退している。
ヨアキム・ラガーグレン
マデイラ島はスウェーデン選手にとっても験の良い場所だ。スウェーデン勢による大会制覇は5度を数える(1994年、98年大会のマーズ・ラナー、96年大会のヤルモ・サンデリン、2000年大会のニコラス・ファス、そして04年大会のクリストファー・ハネル)。ヨーロピアンツアーの同一大会でスウェーデン勢が今大会以上に優勝している大会は、6度の優勝を数える「ノルデアマスターズ」のみだ。今大会で優勝の可能性のあるスウェーデン選手は、昨季チャレンジツアーで優勝を果たし、今季は「ヒーローインディアンオープン」でヨーロピアンツアー初優勝にあと一歩まで迫ったラガーグレンである。彼はパー5の最終ホールで1打及ばず、プレーオフへ勝負を持ち越すことができなかった。ラガーグレンはその2週間後の「アフリカオープン」でも手堅いパフォーマンスでトップ15入りを果たしている。今大会に関して言うと、23歳のラガーグレンは過去3度の出場で2度トップ30入りを果たしており、2012年には4位に入っている。