地元のグレースが3打差首位で発進
2014年 アルフレッド・ダンヒル選手権
期間:12/11〜12/14 場所:レオパルドクリークCC(南アフリカ)
母国で輝きを見せたグレース
レパードクリークCCでの初日を「62」でラウンドするみごとなパフォーマンスを見せたブランデン・グレースが首位に立ち、「アルフレッド・ダンヒル選手権」の主導権を握る展開となった。
欧州ツアーでの4勝を全て2012年に挙げた南アフリカ出身のグレースは、景観のすばらしいクルーガー国立公園にあるコースを10バーディ、ノーボギーでラウンドし3打差の首位に躍り出た。
出場したここ6大会でいずれもトップ25入りを果たしている26歳のグレースは、さらに一段ギアを上げ、猛然とダッシュして10アンダーまでスコアを伸ばした。
「始めから最後までかなりいい感じでボールが打てた」とグレース。彼は11番の2打目をあとわずかのところでホールインし損なった。
「18ホール連続でグリーンをとらえられたのなんていつ以来だろう。特に、ここはいくつかグリーンを狙うのが難しいところがあるので、全てのグリーンをとらえられて良かったよ。大会の残りのラウンドへ向け、良い心持ちがするね」
グレースの同胞であり、フルタイムの欧州ツアーメンバーとして初めて大会に出場したルーキーのジェイク・ルースは「65」の7アンダーで2位につけ、3位タイには先週の勝者であるダニー・ウィレットと、同じイングランド人のマット・フォードがつけている。フォードもルース同様、2015年のルーキーの一人だ。
先週の「ネッドバンクゴルフチャレンジ」は限られた選手にのみ出場権が与えられていた大会だった。このため、Qスクールやチャレンジツアーからの昇格を果たした選手にとっては、今大会が2015年シーズンの「レース・トゥ・ドバイ」での第一歩を踏み出す最初のチャンスとなる。
ルースは昨季のチャレンジツアーで「レース・トゥ・ドバイ」への道が開ける最後の座である年間ランキング15位に滑り込んでシード権を手にした。一方、この冬は郵便配達人として働く予定を立てていたフォードは11月のQスクールでシード権を獲得した。
34歳のルースは出だしの10番で、5番アイアンで放った第2打を直接入れてイーグルを奪い、最終ホールをバーディで締めくくって7アンダーでホールアウトし、暫定首位に立った。
「気持ち良くいい感じでスイングできた」とルース。彼は昨季のチャンレンジツアーではケニアとドイツで優勝を飾っている。
「前半は良いショットがたくさんあって、短いバーディパットが多くて、それをしっかり活かすことができた」
「最初のホールで2打目を直接ホールインしたことで一気に緊張がほぐれたんだ。あれで笑ってリラックスできたから、正に完璧なスタートだった。あのショットはターゲットに対して右に出て、少し手前で弾んでそのまま入ったんだ」
16番で9メートルのバーディパットを決めるなど、フォードは初日を8バーディ、2ボギーと6アンダーの「66」でラウンドした。
「とてもハッピーだし、この大会や僕のシーズンへ向け夢のスタートが切れた」とフォード。
「欧州ツアーのシード権が獲得できたのは初めてのことだから、今日の出来には満足だね」
この大会で3勝を誇り、欧州ツアー史上6人目の同一大会3連覇を目指すチャール・シュワルツェルは初日を3アンダーの「69」でラウンドした。同胞で同様にメジャーの優勝経験があるルイ・ウーストハイゼンも同じく3アンダーで初日を終えている。