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“穴馬”のクッツェーがベスト4進出

素晴らしいゴルフで「ライダーカップ」の米国選抜選手パトリック・リードを撃破した南アフリカのジョージ・クッツェーは、土壇場での大会出場となった「ボルボ世界マッチプレー選手権」でキャリア最高額の賞金を手にする可能性が出てきた。

負傷で欠場したトーマス・ビヨーンに代わりクッツェーの出場が決定したのは今週月曜のことで、世界ランク89位の彼は今大会に出場した16人の中では最もランキングの低いプレーヤー。

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しかし、28歳のクッツェーは荒れた天候となったロンドンGCでの準々決勝を8アンダーでラウンドし、2&1でリードを下した。これで彼は優勝賞金の65万ユーロまであと2勝となった。これまでの彼が1大会で手にした最高額は、今年の2月に「ジョバーグオープン」でヨーロピアンツアー初優勝を挙げた際の20万6千ユーロだ。

準決勝では、スウェーデンの同胞ジョナス・ブリクストを2アップで下した世界5位のヘンリック・ステンソンと対戦する。クッツェーは、アンダードッグ(編注:「穴馬」のような意味)と目されていることについて「皆がそう考えるのは良いことだね」と述べた。「実はここ数週間はいい感じでプレーできているんだ。今年はランキングを落としてしまったけれど、調子は上向きになり始めたんだ」。

雨で短縮された「ポルトガル・マスターズ」を21位で終えたクッツェーは、もし日曜に南アフリカへ向かう便に乗れていたら家路についていたと明かした。

しかし大会委員が、彼が第1リザーブの選手である旨を告げ、その場に留まることを求めたため、クッツェーはマネージャーに誰か欠場の可能性のある選手はいないか調べるよう依頼した。「彼(マネージャー)には可能性があるのはトーマス・ビヨーンただ一人だろうって話したんだ。というのも、彼は最年長で、ゴルフをプレーすることに難儀しているかもしれないからね」とクッツェー。「そうしたら彼から折り返し電話があって、噂は本当だ、ビヨーンは欠場だ、って言ってきたんだ。僕は彼に言ったんだよ、それは噂じゃない、僕が適当にでっち上げただけだって」。

「もし(南アフリカへの)フライトが日曜だったら話は完全に変わっていただろう。おいしい話にありつけたっていうことになるかもしれないね」。

グレンイーグルスでの「ライダーカップ」デビュー戦では米国代表の稼ぎ頭となったリードは、「僕は良いプレーをしたし、6アンダーで上がれば試合に勝っても良さそうなものだけど、ジョージは極めて良いプレーをしたんだ」と述べた。

「彼は今年の『アクセンチュア・マッチプレー』でもエクストラホールで僕に勝っているけれど、あの時は二人とも酷いプレーをして、枕投げのような凡戦だったんだ。今日は所謂マッチプレーにはつきもののやつで、たとえ自分がとても良いプレーをしたとしても敗者になることはあるんだよ」。

ステンソンとクッツェーはグループステージで水曜日に対戦しており、この時は両者引き分けとなっている。クッツェーはその対戦について、「あの引き分けは彼から貰ったようなものだったんだ。彼は17番で勝負を決めるパットを外し、最終ホールでは3パットしたんだからね。それだけに、自信過剰で試合に臨むことはないよ」と述べた。

ステンソンは調子の安定しないブリクストに対し、残り5ホールで3アップとしていたが、同胞のブリクストが14番と15番でバーディを奪ったため、最終ホールでの決着を余儀なくされた。

「皆、僕との対戦では終盤に盛り返すんだ」とステンソン。「誰も簡単に勝たせてくれないね。もちろん簡単に勝てるとは思っていないけれど、毎回というのはちょっとね。彼はロートルとの対戦を最終ホールまで持ち越し、試合を面白くしたね」。

準決勝の第2試合ではオランダのジュースト・ルイテンとフィンランドのミッコ・イロネンが顔を合わせることになった。彼らはそれぞれパブロ・ララサバル、そしてビクトル・デュビッソンに対し、対照的な勝利を収めている。

グループステージでただ一人全勝したルイテンは、ララサバルを6&5と圧倒し、今週一番の大差で全勝をキープしたのに対し、イロネンはミスの目立ったデュビッソンに2アップで勝利した。

28歳のルイテンは、出だしのパー5でララサバルが3打目を池に落としたため、このホールを簡単にものにすると、2番、5番、6番、そして7番を獲って瞬く間に5アップとした。ルイテンは11番でもバーディを奪って差を広げると、続く12番ではララサバルがこの日2つ目のホールを獲って食い下がるも、続く13番ではルイテンが6メートルのパットを沈めてハーフとし、勝負を決めた。

「コースはとても柔らかくなっていたから、多くの選手がバーディを量産したんじゃないかな。ホールを獲るにはバーディを奪わないといけないからね」とルイテン。彼は先月の「ISPSハンダ・ウェールズオープン」で優勝を飾っている。

「バーディを奪ってもホールをハーフとすることが多々あるんだ。だから攻撃的に行かなくてはならないし、マッチプレーではその攻撃的な姿勢を保ち続けなければならないのだけれど、この何日間かはそれが良くできているね」。

デュビッソンは2イーグル、5バーディを記録しながらも、パー3の4ホール中、3ホールでボギーを叩き、イロネンは8バーディ、ノーボギーでまとめ上げた。

「どちらに転んでもおかしくない勝負だったけれど、最後に勝てたのはラッキーだったね」とイロネン。「最終日までプレーするというのが目標だったわけで、そこには到達できた。あとはプッシュし続けるだけだよ」。

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