イロネン、完全優勝なるか?マクドウェルが2打差に迫る
2014年 アイルランドオープン
期間:06/19〜06/22 場所:フォタアイランドリゾート(アイルランド)
引き続き単独首位に立つイロネン
フォタアイランドリゾートで開催中の「アイルランドオープン」は3日目を終え引き続きミッコ・イロネンが首位に立っているものの、何人かの有力選手が順位を上げフィンランド人選手の背中に迫っている。
上がり3ホールでバーディを奪いコースレコードの「63」で3日目をラウンドしたイングランドのダニー・ウィレットは僅か1打差の2位につけており、地元の人気選手、グレーム・マクドウェルも調子の上がらなかったパッティングを克服し、通算10アンダーの3位につけている。
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初日から首位を譲らない“ワイヤー・トゥ・ワイヤー”でのヨーロピアンツアー4勝目を狙うイロネンは最終ホールでのバーディが物を言い、3日目を「69」でラウンドして首位を堅持した。
ホイレイクで開催された2000年の「全英アマチュア選手権」を制した現在34歳のイロネンは、最終日のパートナーがウィレットとなり、地元のギャラリーの大集団を引き連れるマクドウェルとならなかった事により優勝のチャンスは広がったと認めた。
「(マクドウェルと同組でないのは)助けになるね」とイロネン。彼は今年1月の「コマーシャルバンクカタールマスターズ」でプレーオフの末にセルヒオ・ガルシアに敗れている。「グレームは僕らの一つ前になるけど、やるべきことは今日と変わらないよ。ずっと首位をキープしており、これまでのところプレッシャーには上手く対処できている」。
「今日はそこここで集中を欠いてしまった。特にパー5の出だしのドライバーでね。全体的には良く纏め上げたと思う。コースに対する感触は良いし、今の順位には満足さ」。
2ヶ月振りのホールインワンを達成した事もあり、イングランドのウィレットはヨーロピアンツアー2勝目を狙える位置につけている。
ウィレットが前回ホールインワンを決めたのは4月の「ボルボ中国オープン」での事で、その際はスポンサーのボルボからV40クロスカウンティーが贈られている。
6万5千ポンド相当のBMW 640グランクーペは13番ホールの懸賞となっていた為、フォタアイランドの7番ホールで“スラムダンク”を決めた26歳のウィレットは何も勝ち取ったわけではないが、このホールインワンが素晴らしいラウンドへの起爆剤となり、通算11アンダーまでスコアを伸ばしてイロネンから1打差まで肉薄する事に成功した。
「完璧な距離だった。168ヤードを8番アイアンで打ったのだけど、まさかスラムダンクとなるとはね」とウィレット。「あれはちょっとしたボーナスさ」。
先週のパインハーストで「全米オープン」デビューを飾り45位に入って気持ちも新たに今大会へ臨んだウィレットは、ホールインワンの前は4番でバーディを奪い、8番でもバーディを奪って「32」で前半を折り返した。
かつてのイングランドのアマチュア王者による挑戦は、後半の出だし4ホールを連続パーとした事により勢いが削がれたかに見えたが、終盤の5ホール中4ホールでバーディを奪い、木曜にイロネンが出したコースレコードの「64」を破る事に成功したのである。
「もう長い事素晴らしいプレーができていたのだけど、グリーンではかばかしい成果が出ていなかった」と加えたウィレット。彼は2012年の「BMW国際オープン」で唯一のツアー勝利を挙げている。「でも、昨日はウェッジで直接決め(2番でのイーグルショット)、今日も8番アイアンで直接決めたのが助けになったね」。
「先週の『全米オープン』からこの大会へ臨むにあたり若干考え方を変えなければならなかった。フラッグから6メートル離れたところからプレーする(安全性重視のゴルフ)というのから切り替えるのは結構トリッキーだった。初日はちょっと慎重になり過ぎたね」。
「アイリッシュオープン」13回目の出場にして初優勝を狙うマクドウェルの挑戦は、8番と9番でボギーを叩き、前半を「37」で折り返した時点で終焉を迎えたかに見えた。
しかし、かつての「全米オープン」王者は10番ホールで自分自身に落ち着くように言い聞かせ、それが11番、16番、そして17番でのバーディという形で報われ、この日のスコアを「69」として首位からの2打差の通算10アンダーとした。
「10番ホールを歩いている際、自分自身に話しかけ、辛抱し続けるよう言い聞かせる必要があったんだ。必要なバーディはたった3つなんだ、6つも必要ないんだ、とね」。とマクドウェル。
「以前も同じようなシナリオを経験しているのが役立ったし、最後の3ホールで2つバーディを奪って優勝戦線に復帰できたのが良かったね」。
「今日はギャラリーとの相互作用を楽しんだよ。これまで楽しい週になっているし、明日はもの凄いラウンドをして画竜点睛と行きたいところだね」。
「明日はギャラリーの望むところであるアイルランド人王者となれるよう頑張るよ。ただ、リーダーボードの上位には多くの有力な選手たちがいるから、そう簡単にはいかないだろうね」。
「(もし優勝できれば)色々な意味合いにおいて特別だ。僕のシーズンを始動させてくれる存在に筈だ。世界ランキングも、『ライダーカップ』のランキングも大幅に押し上げてくれるだろうしね」。
「ただ一番重要なのは、地元のファンの前で勝つ事であって、ここのところアイルランドのゴルフ界に起こった事、というのは(ポートラッシュでの開催が決まった)『全英オープン』の発表や、今週あったロリー(マキロイ)のオリンピックに関する発表、それにアイルランドのゴルフ界全体に起こった事を考えると、明日はプレーするのが楽しいだろうね」。
「『ライダーカップ』やメジャーの大会でプレーしてきた経験があるおかげで、自分はこうした雰囲気やこうしたギャラリーの前でプレーするのに長けていると思う。でも、アイルランドのファンの活動力にはちょっと特別なところがあるので、明日は何としても彼らが望む結果を彼らに提供したいんだよ」。
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