35歳の“オールドルーキー”に栄冠 クレスピがツアー初優勝!
2014年 NH コレクションオープン
期間:04/03〜04/06 場所:ラ・レセルバ・デ・ソトグランデGC(スペイン)
クレスピが歓喜の初優勝
スペインで開催された「NHコレクションオープン」を制し、欧州ツアー初優勝を飾ったマルコ・クレスピは、快調な出だしが勝利へ繋がったと力説した。
昨年11月にQスクール11度目の挑戦にしてようやく欧州ツアーへの昇格を果たした35歳のクレスピは、ツアー出場25戦目にして早くも初優勝を遂げた。
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ラ・レゼルバ・デ・ソトグランデGCでの最終日を3アンダーの「69」でラウンドしたイタリアのクレスピは通算10アンダーまでスコアを伸ばし、スペインのジョルディ・ガルシア・ピントとスコットランドのリッチー・ラムジーに2打差をつけての戴冠となった。
前半を4アンダーの「32」で折り返したクレスピはこの時点でリードを3打差まで広げるも、12番と13番で連続ボギーを叩いてしまい、自らピンチを招いてしまった。
チャレンジツアーでは2勝ながらも、欧州ツアーでのトップ10入りは4位に入った今季序盤の「南アフリカオープン」での一度のみのクレスピは、14番で緊張感を克服してバーディパットを沈めると、その後のホールは全てパーとして初優勝へと邁進した。
「今日はスタートがとても良かった」とクレスピ。「1番でバーディを奪ったことによって好スコアが出せると自信がついた」。
「バックナインでは、ただプレッシャーを上手く処理しなければならなかった」。
「12番と13番で合わせて2打スコアを落としてしまった。12番ではグリーンを狙った8番アイアンのショットをしくじった。今日唯一の悪いショットだったね。13番ではロングアイアンを使った。3番アイアンだったけれど、あれはそこまで酷いショットじゃなかったんだ」。
「でも次のホールではバーディを奪った。14番はすごく好きなホールなんだ。というのも、あそこでは毎日バーディを奪っているからね」。
「とても良いプレーができたし、とても満足している」。
最終日の序盤は、出だしの4ホールでバーディを奪ったラムジー、1番でバーディを奪ったクレスピ、そして3日目首位のマシュー・ニクソンの3人が首位に並ぶ三つ巴の展開となった。
しかし、5番、8番、そして9番でバーディを奪ったクレスピがリードを広げたのに対し、最終的にこの日のラウンドを「68」としたスコットランドのラムジーは、9番でのダブルボギーが結果的に欧州ツアー3勝目のチャンスをふいにすることになった。
終盤の5ホールで4つのバーディを奪い「66」で最終日をラウンドしたガルシア・ピントは、自身にとって欧州ツアー最高位となる2位タイでフィニッシュ。これに、ニクソンとチリのフェリペ・アグラーが通算7アンダーの4位タイで続いた。
「今週はパットが鍵だった」とクレスピ。「グリーンは完璧な状態で、私は自信を感じていたし、ボールは美しく転がってくれたね」。
「長い間この瞬間を待ち望んでいたし、この勝利を妻のエレナと2歳になる娘のカルロッタに捧げたい」。
ガルシア・ピントは「この冬は練習に励みました。一日のうちの8時間をコース上で費やし、ゴルフの全ての要素について取り組みましたが、その結果が現れ始めました」と述べた。
「大きな期待もせずに大会に臨みましたが、結果的には上手く行きましたね。『66』は大会の締め括りとしては素晴らしいスコアですが、まだまだシーズンは長いですからね」。
「昨年(下部ツアーの)ケンヤで勝った時に学んだのです。練習に励み続け、毎週安定したスコアを出すことを心掛けねばならないと」。