プレーオフの末、妻と歩んだエイケンが逆転優勝
2014年 アフリカオープン
期間:02/13〜02/16 場所:イーストロンドンGC(南アフリカ)
イーストロンドンGCでエイケンがフィッシャーをかわして勝利
トーマス・エイケンがプレーオフでオリバー・フィッシャーをかわして「アフリカオープン」を制し、ここ最近の好調をこれ以上ない結果に結びつけた。
南アフリカのエイケンはイーストロンドンGCのプレーオフ1ホール目で9メートルのバーディパットを決め、ヨーロピアンツアー3勝目、そして母国では初となる勝利を手にした。
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3番ホールで決めた4メートル弱のイーグルパットが最終日を「67」でラウンドしたエイケンのハイライトと言え、午後を通して彼とフィッシャーは抜きつ抜かれつの大接戦を繰り広げた。
イングランドのフィッシャーはオープニングホールでグリーンを捕え切れず、いきなり出だしでボギーを叩く展開となったが、その後は2つのボギーを挟む形で5バーディを奪って盛り返し、最終ホールの4.5メートルのバーディパットがカップの縁をなめずにそのまま入っていれば優勝を飾るところだった。
「ずっとこの優勝を待っていた。海外では何度か勝っているけれど、地元のギャラリーの前での優勝に勝るものはないね」とエイケン。彼は直近二大会でいずれも5位に入っており、2014年の「レース・トゥ・ドバイ」では既に6回のトップ20入りを果たしている。
「僕のキャリアを通して南アフリカのファンは素晴らしい声援を送ってくれたから、ようやく恩返しができて良かったよ」。
エイケンは初めてキャディとして大会に付き添った夫人のケイトさんについて、「妻には感謝している。初めて僕のバッグを担いでくれたのだけれど、またお願いした方がいいかもしれないね」。
「イーストロンドンGCは何とも素晴らしいコースだね。プレーを面白くする上で、コースは必ずしも長い必要がないということを証明している」。
「いつだってここを訪れるのが大好きだっただけに、ようやくこうしてトロフィーを手にすることができたのは素晴らしい」。
エイケンは、過去にこの大会を制したチャール・シュワルツェル、ルイ・ウーストハイゼン(2回)、そしてダレン・フィチャードの仲間入りを果たし、南アフリカ人選手による優勝独占を継続することに成功した。
終盤6ホールで4バーディを奪ったイングランドのデビッド・ホージーは最終日を「65」でラウンドし、通算19アンダーで米国のジョン・ハーンと並んで3位タイで大会を終えた。
3日目を終えた段階で首位に立っていたエミリアーノ・グリージョはさらにその一打後方の4人が並んだ集団に入った。グリージョは出だしの1番ホールで叩いたクインタプルボギー(パー4での9打)で負ったダメージを終盤5ホールの連続バーディで何とか回復する形で最終日のラウンドを終了した。
土曜の見事な「62」で2打差の首位に立っていたグリージョだったが、この21歳のアルゼンチンの若者は4打目のチップショットをガードバンカーへ落とす前にすでにアンプレヤブルの処置もしており、さらにそのバンカーからの脱出に2打を要してしまった。
そのバンカーからの6打目はグリーン奥へこぼれ、そこからのチップショットもカップから2メートルと十分に寄せ切れず、結局そこから2パットでこの異常なオープニングホールを終えると共に、彼にとっては木曜の15ホール目以降で初めてスコアを落とす結果となった。