首位にウーストハイゼン、アルバトロス達成のルイテンら3人
2014年 ボルボゴルフチャンピオンズ
期間:01/09〜01/12 場所:ダーバンCC(南アフリカ)
ダーバンに足跡を残したルイテン
金曜のラウンドを終えたダーバン・カントリークラブにて「ボルボゴルフチャンピオンズ」は折り返し地点に達し、オランダのジュースト・ルイテンは華やかに決めたアルバトロスも手伝って、首位タイへ浮上することに成功した。
560ヤードの10番ホールで、ルイテンの4番アイアンで放った残り248ヤードの第2打はグリーンの手前で弾み、そのままグリーン上を20ヤードほど転がるとホールへと吸い込まれた。
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今週の火曜日に28歳の誕生日を祝ったばかりのルイテンは、最終的に2日目を「67」でラウンドし通算7アンダーまでスコア伸ばして首位に立った。その後、イングランドのトミー・フリートウッドとディフェンディングチャンピオンのルイ・ウーストハイゼンがルイテンと並び首位タイとなった。
「人生初のアルバトロスだったよ」と、昨年母国の「KLMオープン」で優勝し、「ライダーカップ」選出圏まであと僅かというところに位置するルイテンは語った。「良いドライバーショットがフェアウェイど真ん中に打てて、残り227メートルを4番アイアンで打った。ただ真っ直ぐ狙いに行ったんだ」。
「まさに狙ったところへ落とすことができた。グリーンの手前に落とし、グリーンでは上りのラインをピンへ向けて真っ直ぐ駆け上がり、そのまま入ったんだ。良い心持ちがしたね」。
「冬の間は、そこまでしっかりやらなかったんだ。3週間のオフを取ったんだけれど、余り練習はしなかった。そうなると、試合へ戻ったときにどうなるか自分でも予想できなくなるけれど、幸運にも試合勘はまだ問題ないようだ。面白いことに、昨日は散々だったけれど、今日は良いスイングができていたから、今後に向けて自信につながるといいね」。
昨年10月に13年振りにセベトロフィーを勝ち取った大陸ヨーロッパ代表のメンバーとして、5ポイント中4ポイントを奪取するなどチームを勝利に導く活躍をみせたルイテンは、今年9月に行われるもう一つのチーム戦、「ライダーカップ」への出場を目標としている。
「もう一勝挙げたいと思っているし、そうなればライダーカップだよ」と語るルイテン。「それが一番の目標だね」。
偶然にも、首位で並ぶフリートウッドは前述のセベトロフィーでルイテンが唯一負けた相手であり(最終日のシングルでフリートウッドがルイテンに勝利した)、今秋、隔年開催の「ライダーカップ」の舞台となるセンテナリーコースで行われた「ジョニーウォーカー選手権」を昨年に制した22歳の若きイングランド人もまた、「ライダーカップ」出場権を懸けて戦っている選手の一人である。
「今のところ、(ライダーカップは)僕にとってのモチベーションとはなっていませんね。ただ、いつかは叶えたい夢だとは思っていますが」と、2日目を6バーディ、1ボギーの「67」でラウンドしたフリートウッドは述べた。「(ライダーカップは)世界最高のスポーツイベントだと思いますが、まだ僕の前に随分多くの選手たちがいますからね」。
「昨年のグレンイーグルスでは、優勝するか5位に終わるか、その明暗を分けたのは4日間を通じてたった一つのパットだけでした。それに(リカルド・ゴンサレスとステファン・ギャラハーとの)プレーオフに負けて、オーダー・オブ・メリット(レース・トゥ・ドバイの前の呼び名)を50位で終えていれば、その後の上海で行われたWGCの大会にも出場できていなかったですし、この大会にも来られていなかったわけですから、考え方も大幅に違っていたでしょうね」。
「ファイナルシリーズは4戦全てでプレーしましたし、そこではリー・ウェストウッド、セルヒオ・ガルシア、ヘンリック・ステンソン、それにロリー・マキロイらとプレーしましたが、ああしたビッグネームに囲まれてプレーするのは、お金では買えない貴重な学習経験でしたよ」。
昨シーズンはヨーロピアンツアーで32大会に出場したフリートウッドは、数週間の冬期休暇を取るのは堪え難ことだったと明かした。
「クリスマスくらいは皆と顔を会わせなければと思いますが、それでもストレスが溜まりましたね。12月20日にもなると、前倒しでクリスマスがやってこないかなと願っていましたから。ただ、休みを取るのは難しいことですが、それも折りに触れ必要なわけですし、今日は何週間か休みを取った後でも、しっかりとしたプレーができるということが証明できました」。
かつての全英王者であるウーストハイゼンは4バーディ、1ボギーの「69」で2日目をラウンドし首位タイにつけた。フランスのビクター・ドュビッソンは、1イーグル、5バーディ、2ボギー、1ダブルボギーと、同スコアながらよりミスの目立つ「69」でラウンドし、首位グループの1打後方につけている。
昨年5月に最年少で「BMW PGA選手権」を制したイタリアのマッテオ・マナッセロは2日目を「67」で回り更にその1打後方につけており、初日首位に立ったラファエル・ジャクリン、そしてダレン・クラークは通算4アンダーとしている。
2011年にロイヤル・セントジョージで「全英オープン」を制しながらも、ここ2年間はヨーロピアンツアーにて1度もトップ10入りを果たしていないクラークは、出だし4ホールで3つのバーディを奪いながらも、結局はスコア「71」に落ち着いている。