T.エイケンが10ストローク伸ばして今季初勝利に王手
2013年 アバンサマスターズ
期間:03/14〜03/17 場所:ジャイピーグリーンズGC(インド)
週末の対決に臨むリャンとニラト
「アバンサマスターズ」は前半2ラウンドを終えて、チャプチャイ・ニラト(タイ)とリャン・ウェンチョン(中国)が2打差の首位に立っている。2人とも、優勝すれば欧州ツアーでの6年ぶりの優勝となる。
優勝は2007年の「シンガポールマスターズ」以来となる中国のリャンは、8バーディ、2ボギー。この日一番の見せ場は、17番での25フィートのバーディパット。この日スコアを「66」とし、「ゴルフ人生の中でも5本の指に入るくらいの出来だったよ」と語った。
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そして34歳の彼はこうも付け加えた。「ロングパットをいくつも決めることができた。ボギーが2つあったけど、これ以上贅沢は言えないよ」。
「休暇をとって家族とゆっくり過ごすことができたおかげで、エネルギーをフルに充電することができたと思う。我慢することを学び、そして世界中でプレーしてきたことでたくさん学んだと感じている。まだ2ラウンド残っているわけだけど、できれば今日のように首位でいたいね」。
ニラトは7バーディ、1ボギーの「66」。ジャイピーグリーンズGCで通算12アンダーとして、リャンと並んでいる。
「今日は実に調子が良かったんだ」とニラトは言った。彼は2009年にアジアンツアーの「セイルオープン」で、大会記録となる通算32アンダーで優勝している。
「ここはとても距離が長いコースで、この2日間はボールを遠くへ飛ばすことができた。そしてロングパットも決まっていたし、幸運も重なって自分がこの位置にいることができたと思う」。
10アンダーで首位を追う集団の中には、ニラトと同国のチャワリット・プラポール(タイ)、デビッド・ドライスデール(スコットランド)、イングランドのトミー・フリートウッドとヨナス・グランベルグがいる。
初日を終えて首位に立っていたチンナラト・ファダンシルは、初日の調子を維持することができず、素晴らしい成績を残したバック9では、初日より12打も多く打ってしまった。
初日に9ホールで8個のバーディを奪い、欧州ツアー記録に1打に迫る「28」という成績で5打差をつけて首位に立っていたのだが、この日タイ人の彼はバック9を「40」としてしまった。
フロント9は「34」としてダメージを若干和らげたが、9アンダーの7位まで順位を下げてしまった。
およそ300大会出場している欧州ツアーでの初優勝を狙っているドライスデールは「67」という成績を振り返ってこう言った。「このコースはバーディを奪う機会がたくさんある。特にパー5のホールは全てチャンスホールだ。だからこの2日間落ち着いてプレーできているよ」。
「今日は前半を終えた時点で9アンダーだったから、昨日あの若者が11アンダーだったことを考えると首位から4打か5打のビハインドかなと思っていた。しかし、彼が(スコアを落として)こっちの集団に戻ってきたのは嬉しい誤算だよ」。
「プロアマ戦だった水曜日に、今週優勝するには20アンダーくらい必要なんじゃないかと思った。特に、天気がこれくらい良くて風が強くならなければね。誰かが11アンダーを出しちゃったもんだから、みんなできるだけ多くのバーディをただただ奪わなければいけないということになったよ」。
「初めてこのコースを見たとき、ここはちょっとした飛ばし屋天国だと思ったよ。ティグラウンドからはフェアウェイの幅が広いように見えたけど、実はそうでもなくて、そしてコースデザインがとても素晴らしいんだ。狭いくらいのコースがボクにはちょうど良いんだよ」。