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2022年 ボルボ スカンジナビア・ミックス Hosted by ヘンリック&アニカ
期間:06/09〜06/12 場所:ハルムスタッドGC(スウェーデン)
「ボルボ スカンジナビア・ミックス」で知っておくべき5つのこと
今週のDPワールドツアーはスウェーデンを再訪し、ハルムスタッドGCで2022年「ボルボ スカンジナビア・ミックス」が開催される。同大会について知っておくべき5つのことは次の通り。
最先端でのイノベーションとジェンダー平等
今週は2年連続で、DPワールドツアーのメンバーと、レディースヨーロピアンツアー(LET)のトッププレーヤーたちがスウェーデンで一堂に会する事になる。
この共催大会では、フィールドを形成する78人の男子選手と78人の女子選手が、単一の賞金と単一のトロフィーをかけてプレーすることになるわけだが、このような大会方式は、DPワールドツアーのみならず、米PGAツアーを見渡しても、ここ以外では実施されていない。
また今年の賞金総額は、2021年大会の100万ユーロから、200万米ドルに増額されている。
コールドウェルの防衛戦
ディフェンディングチャンピオンのジョナサン・コールドウェルは、2021年にツアー初優勝を果たした14人の1人だった。
この北アイルランド人選手は、首位と3打差でバルダG&CCでの最終日をスタートすると、見事「64」をマークし、通算17アンダーのクラブハウスターゲットを設定した。
アドリアン・オタエギ(スペイン)は最終ホールで優勝をつかみ取るチャンスがあったものの、18番で3パットのボギーをたたいて、この日のスコアを「67」として、1打差の2位に終わった。3位には、女子選手最上位のアリス・ヒューソン(イングランド)が入った。
この勝利はコールドウェルにとって、勝者の輪を目指した長い道のりの最高到達点となった。と言うのも、2008年に初めてQスクールからツアー入りを果たした彼は、その後10年を再び下部ツアーで過ごした後、2019年に再度同じルートからツアー入りを果たしていた。
「昨年のバルダは、素敵な経験だった。」とコールドウェル。「あの大きな舞台での、ツアー初優勝の締めくくり方は誇りに思っている。歴史の一部になるのは特別なことだし、新しいゴルフコースでの防衛戦が待ち切れないね」
ここ4大会は連続して予選落ちを喫しているとあり、コールドウェルはハルムスタッドでポジティブな思い出を力に変えたいと願っている。
持続可能性の取り組み
「ボルボ スカンジナビア・ミックス」は持続可能性の先駆け的存在であり、今大会では、完全なカーボンニュートラルの実現など、複数の取り組みが実施される。
大会期間中は電動バイクとシャトルサービスが運用されるほか、大会ホストのヘンリック・ステンソンとアニカ・ソレンスタムは、GEOファウンデーションとのコラボにより、2022年シーズンを通してゴルフに関連した移動では、二酸化炭素放出の埋め合わせに取り組む。
また、スウェーデン随一のリサイクル会社であるステナ・リサイクリングは、ビーチ掃除デーを開催し、地元の人々や選手たちに、この取り組みの大切さを説く。
全てのブランディングはリサイクル可能、そして持続可能な素材で作られ、これには昨年の大会で設営されたステージの再利用も含まれる。さらに販売されたチケットごとに、木1本が植樹され、大会のカーボン・フットプリントを埋め合わせる。
優勝を狙う地元スウェーデン勢
今週は、この月曜にスウェーデンゴルフの殿堂入りを果たした大会ホストのヘンリック・ステンソンとアニカ・ソレンスタムに加え、多くのスウェーデン人選手がフィールドに名を連ねている。
DPワールドツアー10勝で、「ライダーカップ」勝者のアレックス・ノレンは、2019年以来の母国凱旋を果たすなか、2011年、そして2015年に続く母国での3勝目を目指してティアップする。
マヤ・スタークはLETのシーズンランキングである「レース・トゥ・コスタデルソル」で首位に立っており、先月の「NSWオープン」で優勝したほか、今季最初の7戦で6度のトップ10入りを果たすなど、好調を維持している。
また、先週の「全米女子オープン」第1ラウンドで、6アンダーの「65」をマークしたイングリッド・リンドブラッド(スウェーデン)は大きな注目を集めることになるだろう。何しろ、彼女のスコアは、77年の歴史を誇る同大会での、アマチュアによる歴代最少スコアだったのである。
一方、LETのフルメンバーとして臨んだ初戦だった3月の「ジョバーグレディースオープン」を5打差で制覇し、現在LETでランキング3位につけるリン・グラント(スウェーデン)も優勝候補の一人である。彼女は、出場5戦目だった先月の「ミスラベルギーレディースオープン」でも優勝を飾っている。
グラントは4月にスウェーデンでプロ初戦を迎える直前に、「昨年、アマチュアとして出場したバルダG&CCでは18位に入る素晴らしい経験をしているだけに、ハルムスタッドで開催される大会でプロとしてプレーすることに心を躍らせています」と述べている。
新コース
昨年6月の第1回大会は、ヨーテボリ近郊のバルダG&CCで開催された。今年の大会は、ティレサンドにあるハルムスタッドの北コースで開催される。同コースでは、2007年に「ソルハイムカップ」が開催され、今週の大会ホストのアニカ・ソレンスタムが欧州代表チームに2.5ポイントをもたらしている。
スウェーデンにおけるゴルフコース設計の父であるラファエル・スンドブロムにより設計された同コースは、1938年5月にスウェーデンゴルフ連盟からお墨付きが与えられ、同年の9月に開場した。
ハルムスタッドでDPワールドツアーの大会が開催されるのは、今回が初めてとなるが、同コースではこれまでチャレンジツアーやLETの大会が開催されており、最近では2017年にアマチュア選手を招待した「アニカ招待ヨーロッパ」が開催されている。