腰痛に苦しんできた野村敏京

◇米国女子◇ショップライトLPGAクラシックby Acer 事前情報（8日）◇シービュー・ア・ドルチェホテル (ニュージャージー州)◇6190yd（パー71）

「再来年は、年間5勝したい」。ツアー3勝の野村敏京が、再起に向けて仕切り直しの試合を迎える。

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今週は4月の「ロッテ選手権」以来2カ月ぶりのトーナメント。チョン・インジやパク・ソンヒョンら顔なじみとの再会を楽しみながら、この日は4時間近く黙々と練習を行った。

昨年は腰痛が悪化し、10試合に出場したが9試合で予選落ち。賞金ランクは184位まで低迷した。「ゴルフの準備が遅れてしまった」と冬の間は治療を続けながら、韓国でゴルフアカデミーの設立や、身体のケアについての勉強に時間を充てた。

シード権がない今季は、予選会から出場権を得た4月の「ロッテ選手権」が初戦。48位で終わったが「すごく楽しい。ゴルフが一番うまく自分を表現できる」と自分のいるべき場所を実感できた。

試合の出場チャンスがなかった2カ月間で、ゴルフも体の調子も納得のいくレベルに近づけた。「全体的に80％以上まできました。すぐに優勝はないけど、少しずつ」。一歩ずつ進みながら、この3年を正念場と決めている。「まずはシードを獲るのが今年の目標。自分が思うとおりのゴルフができるのは、たぶん来年から。再来年は、年に5勝」と目標を据えている。

今週に続き、来週の「マイヤーLPGAクラシック」（ミシガン州・ブライズフィールドCC）出場も確定。ロッテ選手権で稼いだポイントで、2週後のメジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」（メリーランド州・コングレッショナルCC）への出場も決定した。

「（試合に出るのが）難しい場所から、メジャーに出られてうれしい。このチャンスを必ずものにしたい」。2017年「テキサスLPGAシュートアウト」以来、優勝からは遠ざかっているが29歳は力強く話した。（ニュージャージー州ギャロウェイ／谷口愛純）