前週大会と同一コースで開催の欧州ツアー 川村昌弘はリベンジなるか
2020年 ISPS HANDA ウェールズオープン
期間:08/20〜08/23 場所:ケルティックマナーリゾート(ウェールズ)
「ISPSハンダ ウェールズオープン」で知っておくべき5つのこと
ケルティックマナーリゾートで2週連続にわたりヨーロピアンツアーが開催される今週のUKスイング第5戦について、知っておくべき5つの重要事項は次の通りである。
戻って来た「ウェールズオープン」
今週のヨーロピアンツアーは、2週連続でケルティックマナーリゾート開催となり、久々にツアー復帰を遂げる「ISPSハンダ ウェールズオープン」がUKスイング第5戦として開催される。
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先週の「ケルティッククラシック」で6年ぶりにツアーの大会が開催されたトゥウェンティツーコース。今週もツアーの舞台はこのニューポートの会場となる。
ウェールズオープンのツアー復帰は時宜を得た物であり、今年は2000年から14年連続で開催された同大会の誕生20周年にあたるとともに、ケルティックマナーリゾートで2010年「ライダーカップ」が開催されてから10年の節目となる。
目下絶好調のホースフィールド
サム・ホースフィールドは「ヒーローオープン」でツアー初優勝を遂げると、そのわずか2週間後の「ケルティッククラシック」で2勝目を挙げ、ヨーロピアンツアーのUKスイング最初の4週で王者として頭角を現した。
先週、週末の2ラウンドで、ともにノーボギーの「68」と「67」をマークして、トーマス・デトリーを2打差で下した23歳の新鋭は、今大会でここ4週の3勝目を狙っている。
先週の優勝で、キャリア初の公式世界ゴルフランキングトップ100入りを果たしたホースフィールドは、「レース・トゥ・ドバイ」のランキングを7位に上げるとともに、UKスイングのミニランキングで首位に躍り出た。
「全米オープン」出場権を懸けたレース
「全米オープン」の出場権を懸けた争いは、今週のウェールズオープンで結末を迎え、今大会終了時点のUKスイングミニランキングの上位10人が、ウィングドフットGC行きのチケットを手にすることになる。
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、従来の「全米オープン」予選会が中止されたことにより、USGAはUKスイング第5戦終了時の上位10人に、同大会への出場権を付与することを確約していた。
現在、シリーズのミニランキングで705.80ポイントを獲得したホースフィールドが首位に立っている。今週ケルティックマナーリゾートでの王者には335ポイントが与えられるが、これまでのポイント獲得数でこれを上回るのはわずか5人となっており、まだチャンスは今週出場する全選手に残されている。
ケルティックマナーのリスク&リワード
今週、選手たちは再びケルティックマナーリゾート15番ホールのリスク&リワードに挑む機会を得ることになる。同ホールは、前週大会において4番目に簡単なホールだった。
1Wか3Wを抜き出し、木々を越えて377yd、パー4の15番グリーンを狙うのは、フィールドの大多数にとってリスクに見合う挑戦となったが、優勝したホースフィールドが残り4ホールとなった時点で、安全にフェアウェイに刻んだことにはそれなりの理由があった。
ワンオンには木々と深いラフをクリアしなければならず、グリーン右は急斜面の土手となっており、グリーン左はウォーターハザードとなっているため、4日間で何度かビッグナンバーが出てもおかしくはないのである。
先週は全体で、16イーグル、157バーディ、183パー、45ボギー、5ダブルボギー以上となった。
ゴルフ・フォー・グッド
今週もヨーロピアンツアーのゴルフ・フォー・グッド活動は継続され、開催コースのケルティックマナーリゾートには、ヨーロピアンツアーから地元のチャリティへ寄付するための5万ポンドが贈られる。
また、今週も引き続き地元の英雄を称える活動も行われ、新型コロナウイルス感染拡大に際し、前線で奮闘した従事者に対し賞金が送られることとなる。