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「レース・トゥ・ドバイ」シーズン中間総括

今季の「レース・トゥ・ドバイ」はすでに30大会を終え、残りは16大会となった。ヨーロピアンツアーが2週間の中断期間に入っている今こそ、正にシーズン半ばの総括をする絶好の機会と言えよう。

今季これまでの年間ポイントレースで浮かび上がった鍵となるストーリーラインは次の通りである。

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シェーン・ローリーがリード

キャリア最高のシーズンを送っているシェーン・ローリー(アイルランド)が、主に「ロレックスシリーズ」の一つである「アブダビHSBC選手権」での優勝と直近の勝利である「全英オープン」制覇により、ランキングのトップに君臨している。

地元の大きな期待を背負った大会でメジャーは勝利を挙げたばかりでなく、「全米プロゴルフ選手権」でトップ10入りし、ヨーロピアンツアー出場9大会中8大会で予選を通過したこのアイルランド人選手が忘れ難い年を送っていると言っても過言ではないだろう。

現在ポイントレースでオーストリアのベルント・ヴィースベルガーに十分な差をつけているが、果たして“レース・トゥ・ドバイ王者”の称号は、ローリーのお伽噺のような2019年の次なる一里塚となるのだろうか?

第2集団につけるフリートウッド

トミー・フリートウッドは「レース・トゥ・ドバイ」で上位に顔を見せる常連であり、2017年に年間王者となった彼は、昨年、親友フランチェスコ・モリナリの後塵を拝するも、タイトル防衛へあと一歩のところまで迫った。

今季も上位に顔を覗かせているイングランド人は、最近の好調によりランキングでトップ5につけている。

ポートラッシュで2位に入った28歳は、メンフィスで開催された翌週の世界ゴルフ選手権で4位タイに入るなど、直近の2大会で好結果を残している。2019年後半のフリートウッドは要注目である。

「レース・トゥ・ドバイ」初制覇を狙うラーム、ウォレス、そしてヴィースベルガー

多くの選手がキャリア初となるヨーロピアンツアーナンバーワンの称号を目指してプレーしており、なかでも現在首位に立つローリーに加え、ジョン・ラームマット・ウォレス、そしてベルント・ヴィースベルガーは注目に値する選手となっている。

ヴィースベルガーは今年始めに手首の怪我から復帰したばかりながら、「メイド・イン・デンマーク」と「アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン」での優勝により、現在ランキングで2位につけている。

目下3位につけるラームは好調を維持しており、最近「ドバイデューティーフリー アイルランドオープン」でここ3年での2勝目を挙げ、2017年に始まった「ロレックスシリーズ」で初めて3勝した選手となったばかりである。

5位に着けるウォラスも、昨季ヨーロピアンツアーで3勝しており、成功と縁遠い選手ではない。今季はまだ勝利こそないものの、2位2回に3位2回と安定した成績を残しており、このイングランド人の勝利への執念を考えると、彼を年間王者の候補から外すことはできない。

トップ5を懸けた戦い

今年はボーナスプールの構成に変更があり、「レース・トゥ・ドバイ」のトップ10ではなくトップ5に入った選手にのみボーナスが分配されることで、勝負は熾烈さを増すこととなった。

このまま行けば、ローリー、ヴィースベルガー、ラーム、フリートウッド、ウォラスの5人が「レース・トゥ・ドバイ」ボーナスの500万ドルを分け合うことになるが、これは今年の「レース・トゥ・ドバイ」最終盤の見どころが、首位の座を懸けた争いに止まらないことを意味する。

キズナー、ルイ・ウーストハイゼン、ショーフリー、マシュー・フィッツパトリック、そしてホルヘ・カンピージョといった後続の選手たちが、高額ボーナスの懸かるトップ5入りを目指して死力を尽くすであろうことに疑いの余地はない。

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