全英シニアオープンで日本の須貝昇が優勝!!
全英オープンの翌週、「全英シニアオープン」が、北アイルランドのロイヤルカウンティダウン ゴルフクラブで開催された。初日の1番ホールでバーディを奪った須貝昇が、そこから4日間、首位の座を一度も明渡さず優勝を果たした。
唯一のアンダーパー、6アンダーで最終日を迎えた須貝は、冷たい雨と風が吹く中、スコアを落とさず耐えしのいだ。同じく最終組でラウンドしたカナダのジョン・アーウィンが16、17番で連続バーディを奪い、2打差に詰め寄ってきた。そして、勝負の最終18番。アイアンでティショットを打つ安全策をとった須貝だったが、バンカーにつかまってしまった。しかし、追う立場のアーウィンもトラブルに見舞われ、須貝が逃げ切る結果となった。
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決してやさしいコースではなかった。アンダーパーが1人しかいないということでもわかるが、最終日はスコアを落とす選手が続出。レギュラーツアー34勝、シニアでも3勝しているトム・ワトソンもスコアを9つ落としている。そんな状況に、須貝を含め日本人選手が大活躍をした。
「メジャーで勝ったなんて信じられない。プレーしている間ずっと不安と戦っていた。そして勝った」
この優勝で、79,000ユーロを獲得するとともに、来年ロイヤルセントジョージスで開催される全英オープンと、ベルリーブCCで開催される全米シニアオープンへの出場権も手に入れた。
今シーズン欧州シニアで、すでに2勝を挙げている海老原清治は、今大会の優勝候補といわれた。しかし、初日、2日目と大きく出遅れてしまった。しかし、3日目以降、徐々に順位を上げ、最終的には5オーバーで5位タイに食い込んできた。
そして、4オーバー7位からスタートした高橋勝成は、須貝同様我慢のゴルフで踏ん張った。海老原と同じ5オーバー、日本の3選手が全員5位以内に入るという素晴らしい結果になった。
【須貝 昇】
1949年10月16日生まれ。ゴルフ歴は19歳から。日本ツアー優勝回数6回('87サントリーオープン、'88大橋巨泉ゴルフ、'90日刊スポーツチャリティ、中日クラウンズ、よこはまオープン、アサヒビールゴルフダイジェスト)。