メジャー第5戦「全英」に青木、井戸木ら5人が挑む
米国シニアメジャー「全米シニアオープン」プレビュー
今季最初の米国シニアメジャー全米シニアプロ選手権は、ジョン・ジェイコブスが優勝。これから5週の間に3つのメジャーが控えているチャンピオンズツアー。今週は、今年から5大メジャーに増えた米シニアツアーメジャーの中で最高賞金額の“全米シニアオープン”。1903年にドナルド・ロス設計で生まれたオハイオ州のインバネスクラブが今年の開催コース。過去に4度の全米オープン、1度の全米アマチュア選手権、そして2度の全米プロ選手権を開催してきた名門だ。昨年のチャンピオン、ドン・プーリーは初の地区予選から勝ち抜いて優勝したプレーヤー。しかしプーリーは怪我のため、今季はまだ2試合の出場のみとなっている。
ドン・プーリー(2002年全米シニアオープン優勝)
「この大きな大会のディフェンディング・チャンピオンとしてここに来るのを楽しみにしていた。今シーズンは怪我のため、気持ちよくスタートできなかったことは本当に残念だった。昨シーズンの自分のプレーや成績を考えても、今季は勢いに乗ってスタートできると思っていたので、なおさら辛かったよ。だから、自分で描いていた目標を大幅に変更せざるをえなかった」
ファジー・ゼラー(2002年全米シニアプロ選手権優勝)
「言える事はメジャー大会ともなると、持っているすべての技が必要になるから、コースについてキャディバッグを車から取り出した時にはクラブも自分の技も揃っていることを願うだけだね。あと大事なのは忍耐力。メジャーともなればボギーはあるし、下手をすればダブルボギーもある。しかし忍耐力があればそこから大崩にはならない。バーディも出るかもしれないけれど、とにかく忍耐強くパープレーを目指していかなければならない」
トム・カイト(インバネスクラブ開催メジャーに3度参戦)
「コースのセットアップは最高の状態にある。いままでこのインバネスクラブで開催されたすべてのメジャーに引けを取らない状態だ。全米オープンのオリンピア・フィールズに敬意を表した意味で、このコースは引けを取ってない」
クレイグ・スタドラー(1973年の全米アマ選手権優勝者)
「やはり良い記憶のあるコースでの試合は楽しみ。たとえ優勝をしていなくても、好成績を残せた場所は自信が沸いてくる。ここではあまり良いプレーはできなかったけれど、5日間もの長丁場の試合で、信じられないくらいパットが決まったことを、いまでもはっきりと覚えている」
賞金総額は260万ドル、優勝者には47万5000ドルが与えられる。最も長いパー4は4番で、460ヤード。また最終18番は354ヤードとなっている。