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18年は過去最多の4人が優勝!アジア下部ツアーで活躍する日本人

◇アジアンツアー◇インドネシアマスターズ 最終日(16日)◇ロイヤルジャカルタGC(インドネシア)◇7539yd(パー72)

アジアンツアーの2018年シーズンは、インドネシアの首都ジャカルタでその幕を閉じた。大会最終日、フィールドには今年の日本ツアーで賞金王に輝いた今平周吾のほかに、2人の日本人選手がプレーをしていた。ともに、今季のアジア下部ツアー(ADT)で優勝を飾った新木豊(39歳)と水野眞惟智(しんいち、25歳)だ。

過去にADTを制した日本人選手は、橋爪光彦(13年)、竹安俊也(16年)、高橋賢(17年)の3人だったが、今年はなんと長谷川祥平3月のOBゴルフ招待)、比嘉一貴4月のBTIオープン)、新木(9月のPGM MNRB選手権)、水野(12月のPGM メイバンク ADT 選手権)の4人が優勝して日本人旋風を巻き起こした。

新木は東北福祉大のゴルフ部出身で、ちょうど谷原秀人宮里優作の間の世代。とはいえ、高校3年から大学1年にかけて、一時期ゴルフを離れていたこともある。「でも、大学2年のときに、また震えるくらいゴルフがしたくなった。福祉大の監督にお願いして、謝りにいって、また入れてもらいました」という異色の経歴を持つ。大学卒業後は3年間アメリカでゴルフ修行。プロテストに合格したのは29歳と、我が道を歩みながらようやくここにたどり着いた。

作業療法士の国家資格を持つ4歳下の麻衣子さんとの結婚生活は6年目。5歳と2歳になる息子もいる。「自分でいうのもなんですけど、素晴らしい嫁さんです。『うちのことは私に任せて、あなたが稼いだお金は全部ゴルフに使って』って言ってくれる。なにかを頼んでも、一度も『いやだ』と言われたことがない」と、内助の功に感謝する。

初優勝時は、意外に落ち着いていたという。「緊張はするだろうって思っていました。でも、トップに立って、この緊張を楽しめるのは自分しかいないと思えた。気持ち的に余裕はありました」と振り返る。年末にはアジアンツアーのファイナルQTも受験する予定で「39歳ですけど、こんなおっさんが頑張っているんだなって思われても、まだまだ走り続けていられるようにしたい」と、どん欲だ。

一方、ADTの最終戦で優勝した水野は、目の前が突然開けるような経験をしているところだ。マレーシアでの同大会は、3日目を終えて1打差の首位。最終日は12番ホールまでプレーしたところで、その差は2打。だが、悪天候で中断となり、数時間後に最終ラウンドのキャンセルが決定。3日目までの成績で初優勝が転がり込んだ。

「(キャンセルになって)ちょっと複雑な気持ちでしたけど、優勝は優勝なので…」というが、得たものは大きかった。まずは、ADTの賞金ランキング7位に浮上し、来季アジアンツアーの出場圏内(上位7位まで)に滑り込んだ。さらに、同大会の優勝者として、同じメイバンクがスポンサーの欧州とアジア共催のビッグイベント「メイバンク選手権」(3月)の出場権を獲得した。

「いろいろ変わっちゃって、びっくりしますね」と目を丸くするのもうなずける。名古屋で生まれたが、6歳から18歳までは家族とともに香港で過ごした。香港ではナショナルチームにも選出されたが、大学は同志社大学。卒業後の17年からADTに参戦して、今年が2年目のシーズンだった。

今年、日本ツアーのQTも受験したがサード止まり。来年もアジアとADTを主戦場にするため、拠点は家族がいる香港に置く。当地では、レッスンスタジオのGolfTECに通い、イギリス人コーチのもとで汗を流している。

「今週、上のツアーに出てあらためて思ったことは、まだまだ実力不足だということ。3月のメイバンクまではまだ時間があるので、またイチからという感じです」と水野はいう。将来の夢は欧州ツアーでプレーすること。「風の中でやったり、高い球、低い球を打ち分けたりしてマネジメントしていくのが得意。自分のゴルフスタイルにあっていると思うし、世界のいろんなところを回れるのが魅力です」と、若者は大きな瞳を輝かせた。(インドネシア・ジャカルタ/今岡涼太)

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