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若き賞金王の誕生 小さな巨人・今平周吾の進化

2018/12/02 19:41


◇国内男子メジャー◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日(2日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)

2013年のツアー参戦から6年目。26歳の今平周吾が「トップ選手がなるものだと思っていた」という賞金タイトルを手中に収め、165cmの小さな巨人が頂点に上り詰めた。

「ゴルフを始めたときから身長が小さくて、飛距離にハンデを感じてきたけれど賞金王になれた。体格は関係ないと感じられた」。持ち味である正確なショットと、「だんだん良くなってきている」という今季平均パット数1位を記録したグリーン上のプレーで体格差をカバーした。

フェアウェイキープ率25位、パーオン率4位、リカバリー率3位などの数字が示すオールラウンダーは、今季1勝ながら抜群の安定感で上位フィニッシュを重ねてきた。

今季の躍進につながった理由のひとつがショット力の向上だ。今年から関節の可動域を広げる取り組みを行い、「去年まではできなかったスイングができるようになった」という。

「去年までは体が回らなかった分、置きにいく打ち方が多かった。可動域が広がったことでスイングアーク(クラブヘッドが描く円弧の軌道)が大きくなり、飛距離も伸びた。そこは上手くいったところだと思います」と説明した。

今年から契約を結ぶ渡辺研太トレーナーは「肩甲骨と股関節の可動域が体のエンジンになるので、そこは重点的に、1年間を通してやってきました」という。2人で綿密な調整を加えながら進めた肉体改造もプレーの進化を支えた。

26歳61日での賞金タイトルは、日本人では石川遼(18歳80日)、松山英樹(21歳286日)に次ぐ3番目の年少記録。今平は「2人に少しでも近づけたかな」とはにかんだが、慢心の気持ちは少しもない。

「足りないものは、ほぼ全部。飛距離も欲しいし、グリーン周りでの取りこぼしを少なくできれば、もっと強くなれると思う」。若き賞金王は、頂点に立ったいまも向上心に満ちていた。(東京都稲城市/塚田達也)

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