C.シュワルツェルのスイングをスーパースローで見る
2011年 タイランドゴルフ選手権
期間:12/15〜12/18 場所:アマタスプリングCC(タイ)
猛追のC.シュワルツェルが4打差に迫る! 石川遼は浮上ならず
◇アジアンツアー◇タイランドゴルフ選手権 3日目◇アマタスプリングCC(タイ)◇7453ヤード(パー72)◇晴れ
11打もの大差が、みるみると縮まっていった。独走態勢を築くリー・ウェストウッド(イングランド)と、遠い背中を追って2位からスタートしたチャール・シュワルツェル(南アフリカ)。予選ラウンド2日間の勢いを完全に失い1つ落としたウェストウッドに対し、シュワルツェルは7個のバーディを奪うなど「66」をマークし、通算15アンダーでホールアウト。首位のウェストウッドに4打差にまで迫り、逆転勝利への望みをつないだ。
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8人が決勝ラウンドに進んだ日本勢では、ともに「68」をマークした丸山大輔が通算7アンダーの7位タイ、平塚哲二が通算5アンダーの13位タイに浮上。5位タイスタートの久保谷健一は4つ落とし、通算1アンダーの25位タイに後退。市原弘大は通算イーブンパーの30位タイ、松村道央と内藤寛太郎は通算6オーバーの59位タイ。石川遼と片岡大育は通算8オーバーの67位タイに後退している。
<マスターズチャンピオンが猛チャージ>
2日間でアジアンツアー記録となる通算20アンダーをマークしていたウェストウッドに、シュワルツェルが大きなプレッシャーをかけた。同じ最終組でスタートすると、2番(パー5)で今大会初のボギーをたたくなど、なかなかスコアを伸ばせないリーダーを尻目に2番から一気に4連続バーディを奪った。後半に入っても3バーディを奪取。最終18番では3メートルのパーパットがわずかにショートし、この日唯一のボギーをたたいたが「今日は良かった。スタート時は4打差になるなんて期待していなかった。今日はリーがあまり調子がよくなかった。彼がもっと良いゴルフをするところを見てきているからね」と、好敵手に気遣いを見せながらも納得の表情で振り返った。
ウェストウッド独走という大方の予想は、一日にして覆された。最終日はマッチレースの様相を呈す可能性が高くなった。それでも「トンネルの先にほんの少しだけ光が見えた。彼が良いプレーをすれば、チャンスを掴むには64、65は必要じゃないかな」と気持ちに緩みは無い。しかし4月のマスターズで、最終日の混戦をかいくぐって初のメジャー制覇を遂げたのも記憶に新しい。「(逆転の)秘訣なんか分からない。自分のプレーをするだけ。自分を信じてプレーするしかないじゃないか」。アジアンツアーの今季最終戦は、ここへ来て一気に熱気が増してきた。
<主な上位選手と日本勢の成績>
順位/スコア/選手名
1/-19/L.ウェストウッド
2/-15/C.シュワルツェル
3/-12/M.トンプソン
4/-10/G.バンダーバルク
5/-9/S.ダイソン
7T/-7/丸山大輔、C.プラポール ほか
11T/-6/J.デーリー ほか
13T/-5/平塚哲二、J.M.シン ほか
25T/-1/久保谷健一 ほか
30T/0/市原弘大 ほか
59T/+6/松村道央、内藤寛太郎 ほか
67T/+8/石川遼、片岡大育 ほか