うれし涙の吉田優利「逃げそうになるのを戦い抜けた」

2018年 日本女子アマチュア選手権 吉田優利
ホールアウト後はうれし涙が止まらなかった

◇日本女子アマチュア選手権 最終日(22日)◇嵐山CC (埼玉県)◇6646yd(パー72)

宮里藍、宮里美香、諸見里しのぶ、比嘉真美子…。そうそうたる顔ぶれが並ぶ「日本女子アマ」の歴代優勝者に、千葉・麗澤高3年の吉田優利がその名を刻んだ。「自分で自分がすごいと思う」と、18歳の新チャンピオンは目を輝かせた。

3日目を終えて1打差の首位。最終日も序盤に2バーディを先行させたが、後半に10番、12番とボギーをたたいて「すごく緊張し始めた」と、同組で回る上野菜々子(東海大付属大阪仰星高3年)に首位の座に明け渡した。

2018年 日本女子アマチュア選手権 吉田と上野
最終18番のフェアウェイを歩く吉田優利と上野菜々子。優勝争いをしていても日傘は一緒

逃げそうになる心との戦いだった。「“この試合に負けても次がある”とか、“これで死ぬわけじゃない”とか…。でも、そういう自分と向き合っていかないといけないと思って、すごく苦しかった」という。弱気な自分とそれを叱咤(しった)するもう一人の自分がいた。

13番で上野が6mのパーパットを沈めてねばり、吉田も1mを沈めて食らいついた。続く14番(パー5)は、先に3打目を打った上野がピンそば40センチにつけるナイスショット。「ここでバーディを獲らないと負けると思った」という勝負の一打。吉田は残り106ydを52度のウェッジで内側の10センチにピタリとつけた。

17番で5mのバーディパットを沈めて1打リード。最終18番で上野のバーディパットがカップをすり抜けるのを見て、ようやく「勝ったんだ…」と安堵した。

2018年 日本女子アマチュア選手権 吉田優利
17番で値千金のバーディパットを決め、ガッツポーズの吉田優利

高校1年でナショナルチーム入りを果たしているが、昨年はなかなか海外派遣試合の代表に選ばれなかった。悔しい思いを抱えながら必死になって上を目指した。ナショナルチームのヘッドコーチ、ガース・ジョーンズ氏には、マネジメントやラウンドメモの書き方を教わって、「ゴルフ頭脳のレベルが上がった」と実感する。

ホールアウト後にあふれたのは「いままで悔しい思いをたくさんしたけど、それが一気に報われた気持ちがした」という、うれし涙だ。「楽な方に逃げそうになるのを、戦い抜けたのが一番うれしい」と泣いた後には笑顔を見せた。

海外挑戦も視野に入れるが、「まずは日本でプロになって、賞金女王になりたい」と、第60代の日本女子アマチャンピオンは将来に思いをはせた。(埼玉県嵐山町/今岡涼太)

2018年 日本女子アマチュア選手権 ガースと吉田
ナショナルチームのガース・ジョーンズヘッドコーチに迎えられる吉田優利
2018年 日本女子アマチュア選手権  ナショナルチーム
優勝した吉田優利とナショナルチームのメンバーたち
2018年 日本女子アマチュア選手権 安田祐香
大会連覇を目指した安田祐香は4打差4位
2018年 日本女子アマチュア選手権 小倉彩愛
昨年の日本女子オープンで3位に入った小倉彩愛は9位タイ
2018年 日本女子アマチュア選手権 上野菜々子
1打差2位の上野菜々子。青いウェアはナショナルチームが「きょうは青で来るかな」と揃えにいったもの
2018年 日本女子アマチュア選手権 西村優菜
ナショナルチームメンバーはみんな丹念にメモを取る
2018年 日本女子アマチュア選手権 平岡瑠依
4位タイの平岡瑠依
2018年 日本女子アマチュア選手権 最終日 吉田優利
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