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小池都知事が「女性を正会員に」 東京五輪会場・霞ヶ関CC「ビックリ」

東京都の小池百合子知事は1月13日の定例記者会見で、2020年東京五輪のゴルフ会場となる霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県)の正会員に女性がなれないとして「21世紀のこの時代に女性が普通にプレーできないのは非常に違和感がある」と指摘した。これを受け、同倶楽部の今泉博総支配人は15日、「女性会員から不便を感じているという声はない。現状は規則の変更を考えていない」と取材に答えた。

今泉総支配人は「今回の知事の発言にはビックリしている」と話し、「当倶楽部は正会員、週日会員、家族会員がある。平日と土曜にプレーできる週日および家族会員の中には、女性会員が約210人います。ですから、女性ゴルファーも頻繁にプレーしている」と現状を説明。その上で、日曜もプレーできる正会員には「現在の規則では女性はなれない」とした。

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小池知事は「倶楽部のみなさんが、女性会員なり、女性のプレーをお認めになるべきだとまず思う」と求めたが、今泉総支配人は「将来どうなるかは分かりません。ただ、現状は規則の変更は考えていない」とした。

また、正会員の1人は「現在、日曜にプレーできるのは原則として正会員のみです。ただ、日曜日でも年に数日設定されている特定日は週日会員や家族会員、ゲストがプレーできます」と語る。「個人的な意見ですが、会員の意識として、五輪会場と女性が正会員になれないことはリンクしていない。今後、IOC(国際オリンピック委員会)や東京五輪組織委員会から話があれば(理事会などで)話し合うことになるでしょう」と打ち明けた。

米国ゴルフダイジェスト誌の電子版は「東京五輪会場、女性に門戸開放のプレッシャー」との見出しで、今回の小池知事の発言を報道。「ゴルフクラブが女性を受け入れるかどうかの議論は、目新しいものではない」と指摘し、女性受け入れを会員投票で否決したスコットランドのミュアフィールドが「全英オープン」の開催地から外された例を取り上げた。

プライベートクラブと女性会員をめぐっては、「マスターズ」を開催するオーガスタナショナルGCが2012年になって初めて女性会員を認めた例がある。15年には、ゴルフ総本山のR&A(ロイヤル・アンド・エンシェントゴルフクラブ・オブ・セントアンドリュース)も、アニカ・ソレンスタムら7人の女性会員を発表した。

選手村からの距離や気温の高さへの懸念から、東京五輪のゴルフ会場変更を求める声も出ているが、これについて小池知事は「組織委員会の方で対処なさるものだ」と距離を置く考えを示している。五輪という大イベント開催に向け、「伝統的なゴルフ場」(小池知事)である霞ヶ関CCが女性への開放という“古くて新しい問題”にどう対処するのか、注目が集まりそうだ。

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