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720万人ショックとは? 第2回「ゴルフビジネスフォーラム」で議論

第2回の「日本ゴルフビジネスフォーラム」が16日、東京都内で開かれた。昨年の第1回に続く開催で、今年は『潜在ゴルファーを掘り起こそう!~720万人ショックを乗り越えて~』をテーマに講演やパネルディスカッションを行った。昨年より80人多い約350人のゴルフ業界関係者らが詰め掛けた。

日本プロゴルフ協会(PGA)の倉本昌弘会長は講演で、余暇に年間10万円を使えるとされる2000万人の層などの需要を掘り起こし、現在720万人まで減少したとされるゴルファーの数を2024年に1200万人へと引き上げる構想を話した。

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このままでは国内のゴルファー人口は最終的に550万~600万人まで減り、メーカーやゴルフ場、ゴルフ練習場などは勝ち組と負け組みに分かれると指摘。「危機感を持っているのはゴルフ業界で、ゴルファーは危機感を抱いていない。危機感を持っていない人たちにわれわれはきちんとアプローチできているだろうか」と問いかけた。

訪日客需要では、日本の有名ゴルフ場を2組で貸し切りで利用したいとの問い合わせを受けた話を披露し「海外の人たちは、気兼ねなくビジネストークができて1人30万円や40万円なら高くないという意識だ。貸し切りなら30組、40組というわれわれの常識は通じない」と、発想の転換が求められるとした。

北徹朗武蔵野美術大准教授は、体育の授業でゴルフを設けている大学は多く、毎年延べ10万人が大学の授業で初めてゴルフクラブを握っている可能性があるとの推計を説明した。授業を一通り受け終わると、大半の学生はゴルフを楽しいと感じるが、コースデビューにつながっていないと指摘した。

ほとんどの学生はラウンド費用にかけられるのは1000円~2000円と答えるとし、「ビギナーの学生は18ホールである必要はない。一般営業の最終組が出た後に5ホールや3ホールでの料金を設定すれば、学生は満足する」と提案した。アコーディア・ゴルフの丸毛晴恵広報部長は「可能だ。学生が行きやすいところにあるゴルフ場で開催できるのではないか」と応じた。

リクルートライフスタイルじゃらんリサーチセンターの加藤史子主席研究員は「(サッカーや野球と違い)大学デビューできる、将来役に立ちそうというイメージをうまく利用することが必要だ」と話した。

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