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R&AとUSGAが2023年施行の新規則を発表 損傷クラブは交換OK

世界のゴルフルールを統括するR&AとUSGAは7日、2023年1月1日に施行される新規則を発表した。ルールを簡素化することで、ゴルフを長期的に持続可能なスポーツにすることが狙い。ラウンド中に破損した用具の取り扱いや、救済方法など5項目が変更された。

■ラウンド中に損傷したクラブは交換OK

ラウンド中に損傷したクラブを交換できるようになった。ただし、クラブを地面にたたきつけるなど乱暴に扱って破損した場合は除く。これまでは損傷したクラブをそのまま使うか、修理するかの選択肢しかなく、代替クラブを使用できるのはプレーヤー、帯同キャディ以外の他者や外的影響、自然の力によって損傷したケースに限られていた。

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■ドロップ後に静止した球が動いた場合はリプレース

ドロップやプレース、リプレースした後に静止したボールが動いた場合、無罰で元の位置にリプレースしなければならない。2022年のPGAツアー「WMフェニックスオープン」ではチャーリー・ホフマンがリプレース後に池に入った球が紛失球とみなされ、1罰打を科されて不満を訴えた。2019年の同じ大会ではリッキー・ファウラー同様の事態に見舞われた。

■後方線上の救済エリアがシンプルに

ペナルティエリアやアンプレヤブルの処置のひとつである後方線上の救済方法が変更された。新規定では基点から「どの方向にも1クラブレングス以内」に変わり、ホールに近づかないように半円だったドロップエリアが円に変わった。ただし、基準線を決める方法は変わらない。例えば、イエローペナルティエリアでは最後にペナルティエリアの縁を横切った点とホールを結んだ後方線上となる。

■プレーヤーによるハンディキャップの記入を撤廃

プレーヤーの責任として、ストロークプレー競技のスコアカードに自らハンディキャップを記入しなければならなかったが、デジタルスコアの普及により撤廃した。大会側が管理する。

■障がいを持つプレーヤーのための規則を記載

2019年の規則にはなかった、障がいを持つプレーヤーのためのルールを新たに「規則25」として記載した。

日本ゴルフ協会によると、日本語版については年内に作成予定。環境を配慮して紙のルールブックのデジタル化を進め、R&Aが発表する新ルールのスマートフォン用アプリ(※12月中旬からダウンロード可能)も日本語選択が可能だという。

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