全英オープン 注目の大穴選手/地元のローズ、ドイツの新鋭カイマーに注目!
全英オープン コース徹底解剖
10年ぶりの全英開催にバンカーが20個増量!
2008年度全英オープン選手権の会場はイングランド北西部にある「ロイヤルバークデールゴルフクラブ」。イングランドで最高のリンクスコースと評価が高いこのコースでは、過去8回全英オープンが開かれている。
開催年優勝者
1954ピーター・トムソン
1961アーノルド・パーマー
1965ピーター・トムソン
1971リー・トレビノ
1976ジョニー・ミラー
1983トム・ワトソン
1991イアン・ベーカー・フィンチ
1998マーク・オメーラ
2008
バークデールゴルフクラブの発足は1889年。実際に現在の地にリンクスゴルフコースが完成したのは1922年となっている。設計したのはフレッド・ホーツリー設計士と1890年代後半から1900年代前半に全英5回制覇したジョン・H・テイラー氏とのパートナーシップによるもの。1951年に「ロイヤル」の称号を受けて現在に至っている。全英オープン以外にも欧米対抗戦「ライダーカップ」2度開催(1965年、1969年)や全英女子オープンも4度開かれている(1982年、1986年、2000年、2005年)。
【前回大会】
1998年大会は7018ヤード、パー70という設定の中マーク・オメーラとブライアン・ワッツが通算イーブンパーで並んで4ホールのプレーオフに突入。15番からの4ホールを1アンダーで回ったオメーラが1オーバーのワッツを下しマスターズに続いて同年ダブルメジャー制覇となった。タイガー・ウッズは最終日「66」の好スコアでチャージをみせたが1打足らずの3位フィニッシュ。当時17歳のアマチュア、ジャスティン・ローズは最終ホールでチップインとして4位に食い込む大健闘をみせた。日本人選手は丸山茂樹が29位で最高順位。他尾崎直道が38位、友利勝良が3日目に悪天候の中イーブンパーのベストスコアで回るものの最終日79とスコアを崩し44位で大会を終えている。
【コース改修】
今年の開催に向けていろいろなコース改修が行われた。コースは155ヤード伸び全長は7173ヤード設定、パー70としてプレーが行われる。
★合計6ホールに新しいティが作られてコースが長くなっている(3番、6番、10番、11番、15番、16番)。
★20個のバンカーが新しく加えられている(グリーンサイド合計4個、フェアウェイサイド合計16個)。16個のバンカーを取り除いている分前回よりもバンカーの数は4個増えている。
★大きく変更となったのは9番(パー4)と17番(パー5)。9番は右サイドにマウンドが作られてティショットの狙い目が以前よりも左に25ヤードほど移動している。結果的にショートカットが難しくなり右ドッグレッグの度合いが強くなった。17番のパー5は25ヤードほど距離が伸び、572ヤード設定。新しく作り直されたグリーンは砲台になり2オンを狙う選手は以前よりも高さが要求される状況に変わっている。
★木の伐採されたホール(10番、15番、16番)の影響でクラシックスタイルのリンクスランドの雰囲気が以前よりも増した印象になっている。